全体時間ステップ

全体時間ステップ(GTS: Global Time Step)法は、モデルの固有振動数に基づいてモデルの時間ステップを計算するために使用されます。

一部のモデルでは、全体時間ステップ法は、各要素または節点に基づいた時間ステップの計算と比べてより大きい時間ステップをもたらします。全体時間ステップの計算にはインタラクティブアルゴリズムが使用され、これは、要素または節点時間ステップの計算よりも高価となります。したがって、デフォルトでは、全体時間ステップ計算は20サイクル毎に行われます。
  • /DT/GLOB/Iflag
  • Δ T sca

Iflag=1の場合、次の行を挿入

Tol_GTSNcycles

ここで、
Δ T sca
タイムステップを小さくする際のスケールファクター
Tol_GTS
インタラクティブアルゴリズムの収束トレランス
Ncycles
全体時間ステップの計算間のサイクル数

全体時間ステップ法は、落下試験のシミュレーションのように剛体に大きな変化がないモデルに役立ちます。

全体時間ステップオプションは、次のフィーチャーに適用できます。
  • ソリッド要素: /TETRA4/TETRA10、次のフラグのヘキサ要素
  • /PROP/SOLIDIsolid = 1 (Belytschko)、14 (HA8)、17 (H8C)、24 (HEPH)、(20-noded)
  • シェル要素: Ishell = 1(Belytschko-Tsay)、12(Batoz)および24(HEPH)
  • トラス要素
  • ビーム要素
  • 接触インターフェース: TYPE7、TYPE24エッジ-エッジオプションの設定なし)、TYPE2(Spotflag= 25および27)