mvg

これは、入力ファイルからコンポーネントを抽出してMotionViewのグラフィックスファイルを作成するグラフィックストランスレーターです。

シンタックス

mvginputfile[outputfile][[-m merged_name][-c component_name] ...] ... [-f filename] [-a angle]

オプション

inputfile
入力ファイルの名前。入力ファイルは、以下のいずれかのフォーマットとすることができます:
  • 波面の.objファイル
  • HyperMeshのASCIIデータベースファイル
  • PDGSファイル
  • 光造形ファイル(.stl.sla
outputfile

作成するMotionViewグラフィックスファイル(.g)の名前。

-m
以下の各コンポーネントを、単一の実コンポーネント画像にマージし、その名前をmerged_nameとします。1つのパートに対して作成できる実コンポーネント画像は1つのみです。入力ファイルにある複数のコンポーネントを単一のパートに結合する場合は、それらのコンポーネントをマージする必要があります。
-c
指定されたコンポーネントを入力ファイルから抽出します。複数のコンポーネントをマージして、MotionViewで単一の実コンポーネント画像を作成できます。
-f
指定されたファイルからコンポーネントのリストを読み取ります。
-a
エッジ検出の角度を指定します。MotionViewでは、頂点の法線を平均化することにより、ファセットデータからスムーズなサーフェスが作成されます。2つのファセットが成す角度がa未満の場合、共有されているエッジでは頂点の法線が平均化されません。これによって、これらのファセットの間に明確なエッジが形成されます。デフォルトは135です。

mvg sample.obj
sample.obj.gをファイル名とする.gファイルが生成されます。すべてのコンポーネントがそれぞれの名前で保持されます。
mvg sample.obj sample.g -m carbody
sample.gをファイル名とする.gファイルが生成されます。sample.objにあるすべてのコンポーネントが、名前をcarboyとする1つの実コンポーネント画像にマージされます。
-c metal -c glass
sample.gをファイル名とする.gファイルが生成されます。sample.objにあるコンポーネントmetalとglassが、名前をcarboyとする1つの実コンポーネント画像にマージされます。
mvg sample.obj sample.g -f comp.lst
sample.gをファイル名とする.gファイルが生成されます。comp.lstに記述されたコンポーネントが1つの実コンポーネント画像にマージされます。

コメント

実コンポーネント画像をパートに結合する方法の詳細については、MotionScriptリファレンスの*AddObject()をご参照ください。

インストール環境にはmvgのカスタムウィザードが用意されていますが、デフォルトでは登録されていません。

このカスタムウィザードを登録するには、プリファレンスファイルに次の行を追加します。

*RegisterCustomWizard(mvg, "MVG", { getenv("ALTAIR_HOME") + "/utility/mbd/custom_wizards/mvg.mdl" })