感度解析
感度解析を使用してモード寄与を検討します。
SnRDの標準的なポスト処理には、モデルに存在するすべてのE-ラインの節点ペアごとに時間領域での変位プロットを生成する機能が用意されています。感度解析の目的は、各E-ラインでのがたつきまたはきしみ、あるいはその両方の根本原因を追及することにあります。
- きしみとがたつきに対する相対的なモード寄与の確認。この確認は、E-ライン全体とE-ライン上の特定のポイントを対象とします。
- モード寄与の比率を変更することよって、きしみとがたつきに関する性能に与える効果の確認。
感度解析
感度解析の準備。
E-ラインの選択
モード感度スタディ
モード寄与とモード感度を検討します。
感度解析は次の2つの手順で構成されます。
- 最初の手順は、解析の対象として要求されたE-ラインについて相対的なモード寄与を計算することです。
- 次の手順は、モード寄与の変化に伴う結果の変化を確認することです。この結果の変化は、モード感度スタディを利用して、特定のモードを計算結果に取り入れるかそこから除外することによって変化させます。特定のE-ラインでの相対的なモード寄与は、次の2つの方法で計算し、検討できます。
- E-ライン全体のモード寄与を検討する
- E-ライン上の特定の節点ペアでのモード寄与を検討する
モード寄与
最大ピーク
最大ピークに対する比率
モード感度
E-ライン全体またはE-ラインに属する選択した節点ペアを対象としてモード感度スタディを実行できます。モード寄与スタディを実施し、きしみとがたつきの原因となる相対変位に対して最大の寄与を示すモードを特定することで、応答全体に対するそのモードの影響を検討できます。
SnRDでは、シミュレーションを再実行しなくても、運動方程式に基づいて応答全体(相対変位)が計算されます。これにより、特定のモード形状を減衰または排除することによって起こり得る設計変更のポテンシャルを把握できます。
きしみとがたつきに関する性能に対して特定のモードが示す効果を確認するために、再計算された結果や変位にそのモードを取り入れる(Include)か、そこから除外(Exclude)できます。
感度解析のオプション
- Result File
- Post Processingタブに読み込まれている結果ファイルを一覧表示します。
- Subcase Name
- 選択した結果ファイルのサブケースを一覧表示します。
- Modal Result File (h3d)
- モード寄与の結果を収めたH3Dファイル。
- Display Excitation Load
- 節点ペアでのみアクティブになるオプション。ライン全体に対してはアクティブになりません。
- 2D Squeak Plot
- きしみラインを対象として接触面(XY)上での相対変位のプロットを追加します。
- Modal Contribution
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- Max. Peak
- 相対変位のピーク値とその発生時間を確認します。
- % of Highest Peaks
- 最大ピークのうち、特定の比率分を確認します。
- Modal Sensitivity
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- Select Contributors
- Include - 選択したモードを変位の再計算に取り入れます。