Performance

全般的な各種パフォーマンスオプションおよび表示加速ブロック(DAB)を設定します。

ツリー上のPerformanceをクリックすると、さまざまなオプションが表示されます。


図 1. Performanceオプション


図 2. Performanceオプション
利用できるオプションには以下のものがあります:
Dynamic view  
  None Dynamic viewのオプション群は表示されません。これがデフォルトの設定です。
  View acceleration ビューの操作時に、モデルを特徴線モードで表示します。
  Optimize view controls モデルの3次元ビューコントロール操作中に、下記のグラフィカルな注釈およびエンティティを削除し、マウスボタンをリリースした際にそれらを再構築することにより、モデル上での最適なダイナミック回転、スクロールズームおよびパンの3次元マウスコントロールを可能にします。
  • Sections
  • Tracing
  • Undeformed
  • Vectors
  • FBD Vectors
  • Tensors
  • Sets
  • Entity Systems
  • Tracking Systems
General    
  Animate during data loading データの読み込み中にモデルをアニメーション表示します。デフォルトでは、データ読み込み時はモデルは非変形として表示されます。
  Accelerated Graphics(2019.1で削除されたオプション)
重要: v2019.1以降、HyperViewはデフォルトでAccelerated Graphicsを使用します。Accelerated Graphicsのオン / オフ切り替えを行うオプションは削除されました。

ハードウェアを活かして、アニメーションスピードやモデルビューの操作(回転 / パン)を大幅に向上させます。中程度のグラフィックスカードでグラフィックスパフォーマンスを2倍から6倍にまでアップでき、ハイエンドハードウェアではその恩恵がさらに拡大されます。このオプションが完全に使用不可(グレイアウト)となっている場合、その効果を実現するには、ドライバの更新が必要かもしれません。

Accelerated Graphicsは、表示加速データブロック(DAB)で効果的に機能します。したがって、DABオプションが使用不可 / チェックマークなしとなっていることが重要です。

  Enable GPU Computation (Minimum Distanceのみ) HyperViewが計算にグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を使用できるようにします。これにより、大きいデータセットの計算がスピードアップします。現時点ではこのオプションは、Minimum Distanceメジャータイプにのみ使用が可能です。
注: HyperViewが起動する際、ハードウェアは互換性をチェックし、要件を満たしている場合は、デフォルトでチェックボックスがアクティブにされます。
Display acceleration block

Display Acceleration Block(DAB)データは、要素の閾値の数(約50,000要素)を上回るモデルについて計算されます。DABは、HyperViewが例えばモデルをアニメーション表示したり回転させたりする際に、フレームレートを増加させます。

DABは、HyperWorksとは競合しない別個のプロセス(hw_server)によって計算されます。HyperWorks自体が待機状態にある際にのみ、実行します。したがって、ユーザーがモデルを読み込み、アニメーション表示を行い、連続的にHyperViewで作業している場合、HyperViewの使用を中断するまでは、DABは計算されません。

DABデータがhw_serverにより計算されると、HyperViewに読み込まれ、その情報は、モデルの簡易化に使用されます。

DABファイルは、現行のモデルを終了または破棄してからでないと、ファイルに保存されません。作業中は保存は行われません。

DABはパートの変形を考慮してフレーム毎に計算されるため、計算時間は、モデルのサイズ、およびフレームの数に左右されます。1つのモデルステップについて、DABはそのモデルが読み込まれると直ちに計算されますが、後続のステップについては、アニメーションデータが読み込まれてからしか計算されません。

メッシュの簡略化は通常、気づくこともあり得ますが、一見して判るものではありません。簡易化がいつ適用され、いつオフにされるかを指示するパラメータがいくつか存在します。例えば、メッシュライン表示がオンであるとき、あるいは、あるコンポーネント(パート)にズームインし過ぎた際に、DABはオフになります。

DABデータを得るには、HvTransを使ってモデルと結果をH3Dファイルに変換します。DABデータはH3Dファイルに含まれ、HyperViewまたはHyperView PlayerにH3Dを読み込む際の速度をより速くします。

モデルと結果を直接HyperViewに読み込む場合、DABデータは優先度の低いプロセスで計算されます。計算されたDABデータは、モデルファイルと同じディレクトリAltair_dabの下に拡張子.dabのついたファイルとして保存されます。アクセスするモデルディレクトリに書き込み権限がない場合、HyperViewは計算は行いますが、DABデータは保存しません。

  Disable DAB このチェックボックスがアクティブである場合、DABは使用不可となっており、コンポーネント(パート)はDABを使っては表示されません。デフォルトでは、このオプションのチェックボックスにマークは入っていません。
Image Planes  
  Fast video tracking (less accurate) このオプションを有効にすると、動画の低解像度コピーを使用して動画トラッキングが計算されます。高解像度の動画では、計算時間は短縮されますが、トラッキングの精度が低下する可能性があります。

具体的には、幅が720ピクセルを超える動画の解像度は、計算時に半減されます。ただし、動画自体の画質は同じままです。

Anti-aliasing  
  Enable anti-aliasing すべてのグラフィックラインをアンチエイリアス処理してよりスムーズに描くには、このチェックボックスをアクティブにします。
Undo-Redo    
  Undo(元に戻す)の制限(無制限の場合は-1) ブラウザのボタンを用いた元に戻すアクションの数の制限。デフォルトは100に設定されています。