HM-3140:バッチメッシング

BatchMesherは、与えられたCADファイルの形状クリーンアップおよび自動メッシングをバッチモードで実行することができるツールです。BatchMesherは、指定された要素サイズと要素タイプで作成されたメッシュの品質を向上するために、さまざまな形状クリーンアップ作業を実行します。クリーンアップ作業には、自由エッジ(赤色)の結合、使用する要素サイズと比較して小さなサーフェスの修正、フィーチャーの検知が含まれます。

BatchMesherは、(指定したサイズより小さい)ピンホールの除去、エッジフィレットの消去、穴周りのワッシャー要素の層の追加など、指定したサーフェスの編集/フィーチャー除去作業も行います。

ユーザー定義のすべての基準値がモデルの品質指数(QI)に使用されます。QI値は、形状クリーンアップとメッシングツールそれぞれの可能性を推定するのに使用され、それに応じて適用されます。最良の品質のメッシングを得るため、QI optimizedメッシングおよび節点配置の最適化が実行されます。最終的な結果は、HyperMeshのデータベースファイルとして保存されます。

本チュートリアルでは、以下の項目について学習します:
  • バッチメッシュ用のコンフィギュレーションの定義
  • 基準値およびパラメータファイルの編集
  • バッチメッシング後の処理のためのシンプルなユーザープロシージャのセットアップ
ここでは、hm.zipファイル内の以下のファイルを使用します。このファイルを作業ディレクトリにコピーします。
  • part1.hm
  • part2.hm
  • bm_housing.hm
  • bm_housing.criteria
  • bm_housing.param
  • bm_housing.tcl

BatchMesherの起動

このステップでは、BatchMesherを起動します。

  1. BatchMesherの起動:
    • Windowsの場合、Startメニューをクリックし、All Programs > Altair HyperWorks > BatchMesherを選択、または~altairhome\hm\batchmesh\hw_batchmeshhw_batchmeshをタイプします。
    • Unixの場合、ユーザーインターフェースを起動するためのコマンドhw_batchmeshを入力するか、もしくはユーザーインターフェースなしにバッチメッシュを実行するためのコマンドhw_batchmesh –noguiを入力します。
  2. Input model directory欄のをクリックし、作業ディレクトリを開きます。
    注: ここでは、hm.zip内のファイルを使用します。
  3. Output directory欄で、をクリックし、適切なディレクトリに移動します。
  4. オプション: すべての.hm出力ファイルを入力モデルに応じたディレクトリに移動するため、Relocate .hm files to input model directoryチェックボックスを選択します。
  5. BatchMesherウィンドウ内右側にあるをクリックします。
    Select Model Filesダイアログが表示されます。


    図 1.
  6. Type of Geometryリストから、適切なCADデータタイプを選択します。本演習では、HyperMeshに既に読み込まれている形状を使用するため、HyperMeshを選択します。
    注: フィルターは、バッチメッシュを実行する適切なHyperMeshモデルを選択するのに役立ちます。
  7. モデルファイルpart1.hmpart2.hm、およびbm_housing.hmを選択します。
    注: 複数ファイルを選択する場合、Ctrlを押しながらファイルを選択します。
  8. selectをクリックします。

バッチメッシュ用のコンフィギュレーションの定義

このステップでは、バッチメッシュ用のコンフィギュレーションを定義します。

  1. Configurationsタブをクリックします。
    既にいくつかの共通なコンフィギュレーションが使用可能となっています。


    図 2.
  2. BatchMesherウィンドウ内右側にあるをクリックします。
    コンフィグレーションテーブルに新たなエントリーが追加されます。
  3. Mesh Type欄をダブルクリックし、メッシュタイプ用に名称を入力します。
  4. Criteria File欄をダブルクリックし、をクリックします。
  5. Select Criteria Fileダイアログでbm_housing.criteriaファイルを選択します。
  6. Parameter File欄をダブルクリックし、をクリックします。
  7. Select Parameter Fileダイアログでbm_housing.paramファイルを選択します。
  8. Run Setupタブをクリックします。
  9. Mesh Type欄をクリックします。
    新たに作成されたメッシュタイプが選択可能になります。

シンプルなスクリプトの設定

このステップでは、ハウジング上でテトラメッシングを実行するシンプルなスクリプトをUser Proceduresタブでセットアップします。

  1. User Proceduresタブをクリックします。
  2. BatchMesherウィンドウ内右側にあるをクリックします。
    ユーザー定義の処理用テーブルに新たなエントリーが追加されます。
  3. TCL File欄をダブルクリックし、をクリックします。
  4. Select Tcl Fileダイアログでbm_housing.tclファイルを選択します。
  5. TCL Procedure欄をクリックし、リストからtet_allを選択します。
  6. Name欄をダブルクリックし、ユーザー定義処理用に名称を入力します。例えば、tetmeshなど。


    図 3.
  7. Run Setupタブをクリックします。
  8. Post-Mesh欄をクリックします。
    新たに作成されたバッチメッシュ後に実行されるスクリプトが選択可能になります。

Run Setupを使用したコンフィギュレーション定義

このステップでは、Run Setupタブでバッチメッシュ実行用のコンフィギュレーションを定義します。

  1. 各形状ファイル用にMesh Type欄をクリックし、以下の定義済みメッシュタイプを選択します:
    • bm_housing.hm:Step 2で定義したメッシュタイプを使用します。
    • part1.hm:Crash 5mmを使用します。
    • part2.hm:Crash 5mmを使用します。
  2. 形状ファイルbm_housing.hm用にPost-Mesh欄をクリックし、Step 3で作成した処理手順を選択します。
    注: これで、バッチメッシング後に、利用可能なすべてのシェル要素にテトラメッシャーが実行されます。


    図 4.
  3. Submitをクリックしてただちに実行を開始するか、またはSubmit At をクリックして設定した時間に実行を開始します。
    自動的にRun Statusタブへ切り替わります。3つのジョブが実行されるにつれ、StatusがWorkingからPending、Doneへと変化します。
  4. 1つのジョブの実行中(ステータスがWorking)に、より詳細情報が必要な場合は、ジョブを選択し、Show Detailsをクリックします。
    バッチメッシングのプロセスにおける各ステップのモデルに関する情報を含むテーブルによって詳細情報が表示されます。ここには、問題のある要素の数や品質指標などが含まれます。


    図 5.
  5. 1つのジョブのステータスがDoneになったらLoad Meshをクリックします。
    モデルの確認のため、HyperMeshにモデルが読み込まれます。
  6. すべてのジョブの実行状態の概要を得るため、Run Detailsを1度クリックします。
  7. ジョブ実行中、ジョブの一時停止およびキャンセルができます。ジョブを一時停止した場合、すぐに再開することも、時間を指定して再開するこもできます。
  8. BatchMesherセッションでファイルのディレクトリとメッシュタイプを一旦セットアップしておくと、コンフィギュレーションとして保存し、後で読み込むことができるようになります。
  9. また、Run StatusタブのLoad Meshオプションを利用して、すでにバッチメッシングされたモデル一式を読み込むことも可能です。
  10. 基準値ファイルまたはパラメータファイルに修正加えた場合、実行を再度サブミットできます。BatchMesherは、異なるサブディレクトリに新規ファイルを保存します。

基準値およびパラメータファイルの編集

このステップでは、基準値およびパラメータファイルを編集します。

  1. Configurationsタブをクリックします。
  2. Criteria FileまたはParameter File欄上で編集したいファイルを右クリックし、コンテキストメニューからEdit Fileを選択します。
    Criteria and Parameters Files Editorダイアログが表示されます。
    • Criteriaタブ上で、目標要素サイズ、要素品質、および基準値を計算するのに必要な方法を設定することができます。または、Advanced Criteria Tableチェックボックスを選択し、QI値に関してより多くのコントロールを提供する追加オプションを表示します。これらのオプションは、通常、よりよい品質のメッシュを作成するためには編集する必要のないものです。Use min length from timestep calculatorチェックボックスは、陽解法ソルバーモデルに利用できます。このチェックボックスが選択されていると、全体の最小要素サイズがこのオプションによって設定され、メニュー上部にあるMin Sizeの値は変更できなくなります。
    • Parametersタブでは、さまざまな形状フィーチャーに関するすべてのメッシングコントロールの設定が可能です。パラメータはセクションによってグループ化されており、各セクションの横にある下向きの小さい矢印をクリックし、そのセクションの表示と非表示を切り替えることができます。非常に多くのパラメータがあります。詳細については、BatchMesherヘルプのパラメータエディターのトピックを参照してください。


      図 6.