コイルスプリング

コイルスプリングの追加/編集ツールを使用して、2つのパート間の視線に沿って並進スプリングダンパ荷重を適用します。

場所:モーションリボン、荷重グループ、スプリングアイコン



スプリングアイコンの上にマウスカーソルを合わせると表示される サテライトアイコンをクリックして、モデル内のすべてのコイルスプリングまたはねじりばねの一覧を表示します。

コイルスプリングの追加 / 編集

コイルスプリングの端点を配置してから、初期荷重、剛性、および減衰率を定義します。

  1. スプリングアイコンにあるコイルスプリングツールを選択します。


  2. パート、ピン、または締結で、スプリングの最初の端点を結合する場所を選択します。Ctrlキーを押しながら、フィーチャーを選択解除します。
  3. 別のパート、ピン、または締結で、スプリングの2番目の端点を結合する場所を選択します。(同じ位置を2度選択できます。2度選択した場合、2度目のクリックはグラウンドに対する反応と解釈されます。)
  4. 線形スプリングダンパの場合、スプリング剛性率(K)と減衰率(C)を入力します。


  5. 非線形スプリングダンパの場合、KおよびCのチェックボックスを選択解除し、アイコンをクリックしてプロファイルエディターを開きます。
  6. オプション: 初期荷重(Fi)を入力します。デフォルト値はゼロです。
  7. オプション: スプリングの直径を変更する場合や2次マイクロダイアログに値を入力する場合は、矢印マニピュレーターをクリック&ドラッグします。スプリング内の巻き数やワイヤー寸法を変更するには、シェブロン をクリックします。デフォルト設定を呼び出すには、 アイコンをクリックします。


  8. チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
ヒント:
  • デフォルトのスプリングには初期荷重がありません。端点をドラッグすると、取り付け長(Li)は動的に変化します。そのため、初期荷重値も変化します。
  • スプリングでなく、ダンパーにする場合は、マイクロダイアログでスプリングタイプを変更し、ダンパーを選択します。
  • プロパティエディターを使用して、スプリングのカラー属性を設定できます。
  • 2つのパートの内部にスプリングを配置するには、断面カットツールを使用します。
  • コイルスプリングを除去/除去解除して、モデルへの影響を把握します。スプリングを右クリックして、除去を選択します。モデルブラウザまたはテーブルから、右クリックして、除去解除を選択します。

非線形スプリングダンパ

モーション解析用のスプリングダンパの非線形剛性と減衰特性を入力できます。

プロファイルエディターを使用すると、テストデータをインポートしてから、グラフィカルに、またはテーブル内のセルを介して編集できます。3つの補間タイプ(Akima、3次、線形)を使用でき、必要に応じて、導関数と外挿テールを視覚化できます。
  1. 非線形スプリングダンパの場合、必要に応じて、スプリング剛性率(K)と減衰率(C)のチェックボックスを選択解除します。


  2. このテーブルアイコンをクリックして、プロファイルエディターを開きます。(下の剛性曲線の例は、コイルスプリングの場合です。ダンパーとねじりばねにも同様のプロファイルを使用できます。)


    図 1. コイルスプリング剛性曲線の例
  3. 所定の.csv形式のテストデータがある場合は、ドラッグ&ドロップしてインポートできます。(サンプルファイルを保存して所定の形式を表示します。)
  4. データを評価し、必要に応じて変更を加えます。可視化セクションのオプションを使用して、データがどのように補間/外挿されるか把握します。
  5. テーブル内のデータを編集するか、 ボタンを使用して、必要に応じて、曲線を削除またはリフレクトします。
ヒント:
  • 左側のデータを削除し、右側のデータを処理してから、左側にリフレクトボタンを使用してデータをリフレクトする方が簡単な場合があります。
  • 線形相当に置き換えボタンをクリックすると、剛性値(マイクロダイアログでグレー表示)が使用され、プロファイルエディターのグラフィカル領域に編集可能な曲線として表示されます。
  • 凡例の導関数ボタンは、データの不連続性を視覚化するのに便利なため、Akimaおよび3次補間方法に役立ちます。導入するポイントを増やすと、プロファイルのスムージングに役立ちます。
  • プラントへの信号を生成オプションは、モーション中のスプリングダンパで使用できますが、デフォルトでは無効になっています。このオプションはプロパティエディターにあり、有効にすると、モーションエクスポート操作には、MotionView、MotionSolve、Altair Activateで使用するために必要なプラント信号が.mdlファイルに組み込まれます。
  • ボタンと可視化オプションの説明については、プロファイルエディターを参照してください。

コイルスプリング端点の移動

コイルスプリングの編集時に、端点の位置を調整したり、パートから離れた位置にしたりできます。

  1. スプリングをダブルクリックして編集します。
  2. フリー長さモードを使用するか、初期荷重モードを使用するかを決めます。選択するモードによって、スプリング端点の移動時に自動計算されるパラメータが決まります。
    • フリー長さモード(デフォルト):フリー長さ値を変更したり、端点位置を調整したりするときに、Inspireで初期荷重を自動計算するには、Lfボタンをクリックします。
    • 初期荷重モード:初期荷重値を変更したり、端点位置を調整したりするときに、Inspireでフリー長さを自動計算するには、Fiボタンをクリックします。
  3. スプリング端点にあるグラフィカルハンドルを使用して、端点の位置調整または再接続を行います。ピンまたは締結の端点は常に中心に置かれます。
    • 端点はフィーチャーにスナップされます。端点をドラッグして十分に離すと、端点は隣接のパートにスナップされます。
    • 現在のパートから離れた位置に端点を配置するには、端点をダブルクリックしてツール移動を開きます。右クリックでツール移動を抜けます(ただし、スプリングの編集は続行します)。
  4. スプリングをクリックしてマイクロダイアログを開きます。
  5. 必要に応じて、初期荷重またはフリー長さを更新します。
    • 初期荷重モードの場合:初期荷重(Fi)を入力します。初期荷重の向きを反転するには、+/-アイコンをクリックします。 ボタンをクリックして、初期荷重をゼロにリセットします。
    • フリー長さモードの場合:スプリングのフリー長さ(Lf)(つまり、スプリングの静止状態)を入力します。
  6. チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
ヒント: 端点を移動してグラウンドに接続したままにするには、グラウンドの端点をダブルクリックして移動ツールを使用します。グラウンド端点を移動して、それを別のパートに接続するようにするには、目的のパートのフィーチャにスナップするまで端点をドラッグします。

スプリングオプション

スプリングをダブルクリックして、スプリングの端点、直径、および初期荷重を編集します。



図 2. コイルスプリングマニピュレーター
端点
スプリングの位置を調整するには、端点マニピュレーターをクリック&ドラッグします。端点はパートに沿って移動でき、スナップポイント、エッジ、およびフェイスにスナップします。マニピュレーターを使って端点を別のパートにドラッグすることもできます。
スプリングの直径
スプリングの直径を変更する場合やマイクロダイアログに値を入力する場合は、白い矢印マニピュレーターをクリック&ドラッグします。別のオプションを表示するには、シェブロン をクリックします


  • 直径:コイルの直径を変更します。コイルスプリングのデフォルト設定を呼び出すには、 アイコンをクリックします。
  • コイル:スプリングの巻き数を変更します。
  • ワイヤー寸法:ワイヤーの直径を変更します。
初期荷重
初期荷重の向きを変更するには、赤い矢印をクリックします。この操作で、スプリングがそのフリー長さまで伸縮するか指示します。

マイクロダイアログオプション

スプリングをダブルクリックし、プライマリマイクロダイアログのオプションを使用してスプリングを編集します。 をクリックして、詳細オプションを表示します。



図 3. コイルスプリングマイクロダイアログ
タイプ
デフォルトのタイプはスプリングダンパです。また、単にスプリング、または単にダンパーを選択することもできます。いくらかの減衰を含めることをお勧めします。
剛性を設定
スプリングの剛性率に正の値を入力します。(剛性をゼロにするには、スプリングタイプをダンパーに設定します。)
減衰を設定
スプリングの減衰率に正の値を入力します。
初期荷重モード
初期荷重値を変更したり、端点位置を調整したりするときに、Inspireでフリー長さを自動計算するには、Fiボタンをクリックします。
初期荷重の反転
スプリングの初期荷重の向きを反転します。正の荷重はプッシュし、負の荷重はプルします。
初期荷重を設定
スプリング内の初期荷重の値を入力します。 アイコンをクリックして、初期荷重をゼロにリセットします。
フリー長さモード
フリー長さ値を変更したり、端点位置を調整したりするときに、Inspireで初期荷重を自動計算するには、Lfボタンをクリックします。
フリー長さ(Lf)を設定
フリー長さとは、休止状態にあるスプリングの長さです。初期荷重を入力した場合、フリー長さは剛性から自動的に計算されます。
取り付け長(Li)
取り付け長とは、端点マニピュレーター間の距離、または取り付けるスプリングの長さです。直接編集することはできませんが、端点マニピュレーターの位置を調整して値を変更できます。
スプリング終点を移動
スプリング終点の位置を調整するには、ツール移動を開きます。
別の向きに反転
スプリングダンパの反転 / 逆転に使用します。

コイルスプリングプロパティ

プロパティエディター(F3)で使用可能なプロパティを使用して、コイルスプリングの動作と表示状態を調整します。

ダンパスケール
スプリング直径に対してダンパー直径を大きくするために使用します。値は0より大きい、または1以下でなければなりません。デフォルト値は0.5です。
ばね限界値
デフォルトでばね限界値が適用され、スプリングがその自然の限界を超えて膨張したり潰れたりするのを防ぎます。

スプリングテーブル

スプリングテーブルには、モデル内のコイルスプリングとねじりばねがすべてリストされるため、さまざまな属性を編集できます。コイルスプリングを表示するには、コイルタブをクリックします。

場所:スプリングツール、サテライトアイコン



図 4. スプリングテーブル
動作 操作
スプリングの名前を変更する テーブル内のセルを選択し、もう一度クリックしてフィールドを編集可能にします。
値を変更する テーブル内のセルを選択し、もう一度クリックしてフィールドを編集可能にします。一部のフィールドは表示専用です。
カラムをソートする カラムヘッダーをクリックします。続けてクリックすると、昇順と降順を切り替えられます。
カラムを追加または削除する カラムヘッダーを右クリックします。

ショートカット

動作 操作
フィーチャーの非選択 Ctrlキーを押しながら、選択した(赤色)フィーチャーを左クリックします。
ツールの終了 チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。