トポロジー最適化およびフリー寸法最適化の応力応答

DRESP1ベースの応力応答

トポロジー最適化およびフリー寸法最適化の実際の応力応答は、DRESP1バルクデータエントリ上の対応する応力応答RTYPEを通して得られます。Stress-NORMの集計は、モデル内の要素のグループについて応力応答を計算するために使用されます。

DTPLベースの応力応答

トポロジー最適化およびフリー寸法最適化には、DTPLまたはDSIZEカードのSTRESS追加継続行で、フォンミーゼス応力の制約条件を定義することができます。この制約条件には、次のような幾つかの制限があります:
  • 応力の制約条件は、1つのフォンミーゼス許容応力に限定されます。異なる許容応力を有する異なる材料が構造内に存在する場合、特異トポロジーの現象が発生します。特異トポロジーは、応力の制約条件の条件付き性質に関連した問題のことで、要素がなくなると、要素の応力制約条件は消失します。これは、設計スペース全体で勾配ベースの最適化エンジンによって通常解くことができないほど多数の縮退問題が存在してしまうという別の問題を生じます。
  • 部分領域の削除によりすべての応力制約条件が削除される惧れがあり、これにより最適化問題が正しく設定されなくなるため、構造の部分領域についての応力の制約条件は許可されません。したがって、応力の制約条件は、アクティブである際は、設計領域と非設計領域の両方を含むモデル全体に適用され、応力制約条件の設定は、すべてのDSIZEおよびDTPLカードについて等しくなければなりません。
  • 集中荷重および集中境界条件によって生じる人工的応力制約条件をフィルタにかけるために、ビルトインインテリジェンスが装備されています。境界形状に起因する応力集中も、局所的な形状の最適化でより効率的に改良されるよう、ある程度フィルタにかけられます。
  • 応力の制約条件がアクティブである要素が多数あるために、.outファイル内の保持された制約条件の表に要素応力のレポートが示されません。モデルの応力の状態の反復計算履歴は、HyperViewまたはHyperMeshで確認できます。
  • 応力の制約条件は、1次元要素には適用されません。
  • モデル内に強制変位が存在する場合、応力の制約条件は使用されない場合があります。

座屈係数は、ベース板厚がゼロではない場合、シェルトポロジー最適化問題として制約されることが可能です。座屈係数の制約条件は、トポロジー最適化のその他のケースには適用できません。

現時点では、設計空間を構成しない要素の目的関数または制約条件として、次の応答が使用可能です。
複合材の応力 複合材のひずみ 複合材の破壊基準
周波数応答応力 周波数応答ひずみ 周波数応答フォース