モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. 次の変数を定義します。
    • freq = 1e9 (The operating frequency.)
    • fmin = 0.4e9 (The minimum frequency.)
    • fmax = 1.5e9 (The maximum frequency.)
    • lambda = c0/freq (The frequency for free space wavelength.)
    • L0 = 0.2375（反射器素子の長さ（波長数））
    • L1 = 0.2265（励振素子の長さ（波長数））
    • L2 = 0.223（1番目の導波器素子の長さ（波長数））
    • L3 = 0.223（2番目の導波器素子の幅（波長数））
    • S0 = 0.3（反射器と励振素子間の間隔（波長数））
    • S1 = 0.3（励振素子と1番目の導波器素子間の間隔）
    • S2 = 0.3（導波器どうしの間隔）
    • r = 0.1e-3（ワイヤの半径（mm））
  2. 八木-宇田アンテナのダイポール（励振素子）を作成します。
    1. ラインを作成します。
      • Start point：(0, 0, -L1*lambda)
      • End point：(0, 0, L1*lambda)
    2. ラインの中央にワイヤポート（頂点）を追加します。
    3. ポートに電圧源を追加します。（1V、0°、50Ω）
  3. 八木-宇田アンテナの反射器を作成します。
    1. ラインを作成します。
      • Start point：(-S0*lambda, 0, -L0*lambda)
      • End point：(-S0*lambda, 0, L0*lambda)
  4. 八木-宇田アンテナの1番目の導波器を作成します。
    1. ラインを作成します。
      • Start point：(S1*lambda, 0, -L2*lambda)
      • End point：(S1*lambda, 0, L2 *lambda)
  5. 八木-宇田アンテナの2番目の導波器を作成します。
    1. ラインを作成します。
      • Start point：((S1+S2)*lambda, 0, -L3*lambda)
      • End point：((S1 + S2)*lambda, 0, L3*lambda)
  6. 放射電力を次のように設定します：
    1. Incident power (transmission line model)を選択します。
    2. Source power (Watt)：25
    3. Real part of Z0：50
  7. fminからfmaxまで連続した周波数範囲を設定します。
  8. 2つの主平面を対称面とした対称性を指定します。
    • Y=0: Magnetic symmetry
    • Z=0: Electric symmetry
    Tip: 大規模なモデルや複雑なモデルに対称性がある場合は、その対称性を利用することで計算の負荷を軽減できます。