最適化検索の追加

CADFEKOで最適化検索を追加します。

  1. 最適化検索を追加します。手法としてSimplex (Nelder-Mead)、精度としてLowをそれぞれ使用します。
  2. 最適化パラメータを指定します。
    1. Optimisation parametersダイアログのVariablesタブで次の各変数を定義します:
      変数 Min value Max value Start value Grid points
      L0 0.15 0.35 0.2375 空白
      L1 0.15 0.35 0.2265 空白
      L2 0.15 0.35 0.22 空白
      L3 0.15 0.35 0.22 空白
      S0 0.1 0.32 0.3 空白
      S1 0.1 0.32 0.3 空白
      S2 0.1 0.32 0.3 空白
    2. Constraintsタブで制約を定義します。反射器素子の長さは導波器素子よりも長くする必要があります。
      • L2 < L0
      • L3 < L0
  3. 最適化マスク1を作成して、利得(dB単位)の上限を定義します。
    1. 0°から88°の範囲での利得:15dB未満
      • このアンテナでは15dBの利得を実現できないことがわかっているので、前方について値15dBを選択しています。この値が最適化に影響することはありません。
    2. 90°から180°の範囲での利得:-7dB未満
      • 値-7dBは最適化に影響し、この例で許容するバックローブの大きさがこの値で決まります。
      • Label:Mask_max
  4. 最適化マスク2を作成して、利得(dB単位)の下限を定義します。
    1. 0°から30°の範囲での利得:8dBを超える
      • メインローブで目的とする最小利得として値8dBを選択します。
    2. 32°から180°の範囲での利得:-40dBを超える
      • メインローブ外については任意の低い値として-40dBを選択しています。この値は最適化に影響しません。
      • Label:Mask_min
  5. 2つの遠方界目標値を定義します。遠方界要求としてH_planeを使用し、垂直偏波利得(dB=10*log[])を最適化します。どちらの目標値も同程度に重要であることから、それらに対する加重値も等しくなっています。
    • 1番目の目標値をMask_minより大きい値に設定します。
    • 2番目の目標値をMask_maxより小さい値に設定します。