Subsystemリビジョンの管理

Subsystemライブラリを使用して、メジャー、スタディ、およびライブラリサブシステムのリビジョンを管理、制御、更新します。

Subsystem Libraryとリビジョンについて

Subsystem Libraryは、Subsystemブラウザ内でのデータ管理および変更管理の不可欠な部分です。

Subsystem Libraryは、HyperMeshパートの一元的なライブラリとして機能し、これらのパートはシミュレーションチーム間のコラボレーションを促進します。Subsystem Libraryに関連するすべてのオプションにアクセスするには、Subsystem Libraryに接続している必要があります。

Revisions

Subsystemブラウザでは、Revisionカラムに、Major revision、Study revision、およびLibrary Subsystem revisionが表示されます。適切なすべてのワークフローには、パートライブラリへのエントリポイントまたはアクセスポイントがあり、前のリビジョンにすばやく簡単にアクセスできたり、新しいリビジョンを簡単に生成することができます。

エンティティエディターでは以下のリビジョンが確認できます:
Major Revision
完成し、さらにレビューを受けるためにリリースされた、変更、または変更のセットを示します。ほとんどの場合、Major RevisionはPDM Revisionにマップされますが、ユーザーがこれを変更することもできます。
Study Revision
公開される場合もされない場合もある試験的変更またはプロトタイプ変更を追跡するために、ローカルで作成されます。Study Revisionの目的は、設計を管理し、試験的コンセプトのプロトタイプを作成することです。Study Revisionは変更可能です。
Library Revision
Subsystem Library内でローカルで公開された変更です。Library Subsystem Revisionは変更できません。Major RevisionとStudy Revisionを変更しない場合は、保存するたびに自動的にインクリメントされます。

ライブラリの登録および接続

新しいライブラリを登録し、それに接続します。

デフォルトのSubsystem Libraryは、Subsystemブラウザが有効になっている場合に生成されます。これは<user home>\AltairLibraries\2020にあります。

  1. Subsystemブラウザで右クリックし、コンテキストメニューからLibrary > Librariesを選択します。
    Librariesダイアログが開きます。
  2. 新しいライブラリを登録します:
    1. +をクリックします。
    2. ライブラリタイプを選択します。これはlocalまたはsharedです。共有ライブラリへの接続を参照してください。
    3. ライブラリ名とライブラリパスを入力します。場所は、すべてのユーザーとホストしているマシンからアクセスできるドライブ上である必要があります。Postgresがインストールされているのと同じマシンである必要はありません。
    4. Addをクリックします。
  3. ローカルライブラリに接続します:
    1. 切断されているライブラリを選択します。
    2. Connectをクリックします。現在異なるライブラリに接続されている場合は、これが切断されます。
  4. <postgres library>に接続します。共有ライブラリへの接続を参照してください。

ライブラリ変更の同期

ライブラリのセッション内バージョンをサブシステムライブラリ内で使用できる最新のバージョンと同期します。

現在のセッションで利用可能なバージョンがライブラリに保存されているものと同期していない場合(例:他のユーザーが更新されたリビジョンを保存した場合)、Syncを使用してRevisionのカラムを最新のライブラリリビジョンで更新します。ライブラリリビジョンと同期する前に、ライブラリに接続する必要があります。ライブラリの登録および接続を参照してください。リビジョンのカラムが同期されたら、最新のリビジョンでセッションを更新するために、ライブラリからリプリゼンテーションを読み込む必要があります。

Subsystemブラウザ内でサブシステムを右クリックし、コンテキストメニューからLibrary > Syncを選択します。

サブシステムコンフィギュレーションの管理

固有のサブシステムをサブシステムセットにグループ化し、サブシステムとサブシステムセットの両方をコンフィグレーションに設定します。

一般的なモデルアセンブリワークフローでは、各サブシステムをインクルードファイルとして設定します。これで、サブシステムの各コンフィギュレーションは、適切なインクルードファイルを参照する個別のヘッダーデックを通して管理されます。システムモデルごとではなくサブシステムごとに更新できるため、これは効率的なモデル構築方法です。ただし、これには、複数のヘッダーデックの更新、インクルードごとの厳格なID範囲管理、およびインクルード間の接続性制御が必要となります。

各サブシステムはインクルードファイルとして書き出すことができるため、サブシステムではこのワークフローをサポートおよび拡張します。また、すべてのサブシステムとサブシステムコンフィギュレーションは、単一の.hmファイルに格納されます。特定のサブシステムが更新されると、コンフィギュレーションを使用して単一のファイルから複数のヘッダーデックを書き出すことができます。複数のヘッダーデックを編集する必要はありません。

ID管理は、ID Managerで行われます。サブシステム間の接続性は、サブシステムのアタッチメントおよびコネクターにより管理されます。これにより、あるサブシステムが独立して機能していても、他のサブシステムへの接続性は維持されます。

コンフィギュレーションのアクティブ化では、そのコンフィギュレーション内の共通サブシステムおよび固有のサブシステムはアクティブの状態に保たれ、別のコンフィギュレーションの固有のサブシステムはすべて非アクティブになります。車両の衝突モデルを例に取ると、すべての車両サブシステムは共通で、固有のサブシステムはfront impact left-hand side、front impact right-hand side、side pole impact、rear barrier impactです。


図 1.