Barrier Positionerツールを使用して、選択した衝突基準に基づいて、衝突試験用バリアを自動的に適切な位置に配置します。
バリアモデルは、インクルードファイル内で定義される必要があります。
ソルバー変換カードが自動的に作成され、バリアが選択されたプロトコルに対応する位置に移動されます。
Barrier Positionerツールは、前後および側面の荷重ケースについて、C-NCAP、Euro-NCAP、FMVSS、IIHS、J-NCAP、およびUN-Rという基準をサポートしています。
制約事項: LS-DYNA およびRadioss ソルバーでのみ使用できます。
図 1.
安全解析 リボンから、Barrier Positioner ツールをクリックします。
図 2.
ガイドバー で をクリックし、ハンバーガーメニューを開いて、基準、荷重ケース、およびバリア位置のオプションを選択します。
Load Case :Front 、Side 、またはRear を選択します。
Regulation :選択された荷重ケースの基準を選択します。
Barrier Front Foam Distance :バリア前面からの検索距離であり、バリアのフォームブロックを自動的に識別するために使用されます。
Vehicle Front Axis :車両の向き。
Barrier Front Axis :バリアの最初の向き。
Overlap (in % age) :前後の衝突についての、バリアと車両間の横方向オーバーラップ。
Lateral angle :前面OMDBについての、バリアの回転角度。
IRD/R-Point offset distance :側面衝突向けの配置のために使用するIRDまたはオフセット距離。この値が0.0の場合、IRDまたはオフセット距離は基準に従って自動的に計算されます。
Barrier Height From Ground :基準に従った、グラウンドからバリア前面ゾーンまでの高さ。
Vehicle To Barrier Distance :車両とバリアの間のオフセット。
バリアコンポーネントを選択します。
アドバンスト選択(
)を使用して、“by include”でフィルタリングし、バリアのインクルードファイルを直接選択することをお勧めします。
バリアコンポーネントを選択したら、他のすべての変位したコンポーネントは、車両コンポーネントとして自動的に選択されます。
車両コンポーネントが識別されると、マイクロダイアログ が開きます。
マイクロダイアログ で、選択した基準に必要な関連入力を選択します。
たとえば、Euro-NCAPの側面衝突の場合は、下記の
マイクロダイアログ が開き、Base NodeとInclination Nodeの選択によってグラウンドの位置が特定されて、RPointが表示されます。
図 3.
Position をクリックします。
バリアコンポーネントに加わる変形が計算されます。配置プロセスの終了時に、変形と位置のエンティティが作成され、バリアのインクルードファイルが、INCLUDE_TRANSFORM(LS-DYNA ソルバー)またはSUBMODEL(Radioss ソルバー)に更新されます。