荷重ケース

荷重ケースは、モデルに対して同時に作用する荷重とサポート、変位、加速度、および温度のセットです。

解析または最適化を実行する前に、モデルの荷重ケースを1つ以上定義する必要があります。解析または最適化の結果に与える影響を把握するため、異なる荷重と変位を持つ複数の荷重ケースの作成が必要となる場合があります。

モデルは、場合によってさまざまな荷重とサポートのパターンを受けることがあります。例えば、ビルが突風に晒されたとします。ある一瞬、風が東側からビルの片側に吹きつけ、次の瞬間に、風向きが西からに変わることがあります。東西どちらからの風にも耐え得るビルを建てたい場合は、2つの異なる荷重ケース、すなわち東からの圧力を含むケースと西からの圧力を含むケースを作成します。これにより、任意の数の異なる荷重ケースを考慮するよう最適化された1つのモデルを生成することができます。

1つの荷重または変位を複数の荷重ケースに追加できます。下の図では、ビルの基底部はどちらも同じグランドサポートで、東と西からの風を表す圧力がそれぞれ異なる荷重ケース1と荷重ケース2を定義しています。
図 1. 荷重ケース1:西風とグランドサポート
図 2. 荷重ケース2:東風とグランドサポート