Altair Inspire 2019.4
Altair Inspireバージョン2019.4には、以下の新機能と機能拡張があります。
新機能:Inspire
- ツールベルト
- 形状、構造、モーション、PolyNURBSに必要なツールにすばやくアクセスできるように、4つのツールベルトが追加されました。Alt、Ctrl + Alt、Shift + Alt、およびCtrl + Shift + Altのショートカットキーを使用してアクセスできます。ツールベルトはツールのデフォルト設定で使用するか、必要に応じてツールの追加や削除を行ってツールベルトをカスタマイズできます。
- オフラインヘルプのダウンロード
- ファイル > ヘルプ > オフラインヘルプのダウンロードを選択して、製品内からオフラインヘルプパッケージをダウンロードしてインストールできるようになりました。
- 新しいショートカットキー
- ファンクションキーを使用して、構造解析(F8)、または現在の実行設定を使用してモーション解析(F9)をすばやく実行する、あるいはフォースエクスプローラ(F10)を開けるようになりました。
新機能:構造
- SimSolid解析
- Inspireで構造解析を実行する際に、ソルバーとしてSimSolidを使用できるようになりました。SimSolidソルバーには、形状編集機能(SimSolidスタンドアロン版には非搭載)と、Inspireで解析を実行する際に極めて高速に結果を出力する機能があります。線形静解析と共振解析は、SimSolidソルバー、すべての境界条件、結果視覚化を使用する際にサポートされます。SimSolidはInspireのソルバー機能を拡張して、大規模アセンブリや複雑なパートの解析を大幅に高速化します。Inspire > 実行オプション > 解析ソルバーのプリファレンスで、ソルバーとしてSimSolidまたはOptiStructのどちらを使用するかを選択できます。
- 円筒座標系
- 座標系ツールのマイクロダイアログから円筒座標系を作成できるようになりました。
- ローカル座標系での変位成分結果
- 変位成分は、アニメーションツールバーを使用してローカル座標系でレビューできるようになりました。
- 圧力マッピング
- 圧力ツールのマイクロダイアログのオプションを使用して、不均等な分散圧力を適用できるようになりました。圧力-不均等オプションを選択すると、圧力マッピングテーブルが開き、ここで圧力データの位置と値を入力できます。このデータは.csv形式でインポートすることもできます。
- パートのアクティブ化の機能強化
- 設定をその場で更新したり、設定の名前を変更したり削除したりできるように、パートのアクティブ化ツールバー(F5)が機能強化されました。
- リモートジョブサブミットのシングルログイン
- 認証情報の検証が求められるのは、リモートジョブサーバーに初めてログインするときのみになりました。
新機能:モーション
- プロットマネージャー
- 新しいプロットマネージャーが利用できるようになりました。モーション結果データを手動で参照してプロットしたり、クロスプロット(つまり、データ対データ)を作成したり、ページを別々のレイアウトで定義したり、定義したプロットをテンプレートとして保存して再利用したりが簡単になりました。プロットマネージャーを開くには、モーションアニメーションツールバーのプロットマネージャーの表示アイコンをクリックします。
- ボックスプリミティブの解析的モーション接触
- モーション接触セットにボックスプリミティブとして検出されるパートが含まれている場合、ボックスと他の解析形状(球体、円筒、錐台)の間のソリューションは、メッシュベースではなく、解析的になります。これらのケースで形状プリミティブを使用すると、一般にソリューションの効率が向上します。
- モーション接触の荷重計算オプション
- モーション接触には、計算されたフォースオプションがあり、ガイドバーのオプションメニュー、マイクロダイアログ、テーブル、およびプロパティエディターから利用できます。新しいノードオプションを使用すると、1つパートの平坦な領域と別のパートのカーブした領域の間のスライディング接触など、特定のアプリケーションでメッシュベース接触について、より精度の高い接触法線力を取得できます。また、鋭いコーナー/エッジタイプの状況で、または以前に要素中心オプションを使用して大きなパート貫通が見られた可能性がある場合に、機能が強化されていることがわかります。
- 躍度と角躍度のプロット
- 躍度と角躍度のプロット成分が、アクチュエータとモーターのプロットコンテキストメニューでそれぞれ利用できるようになりました。これらを使用して、非定常モーション解析時の加速度の導関数を測定できます。
- 出力ステップのみでのデータのエクスポート
- モーション接触を組み込むモデルから.csvファイルをエクスポートする際に、出力ステップのみをエクスポートできる追加オプションがコンテキストメニューに追加されました。
- MotionSolveから.h3d出力ファイルを書き込む
- モーション解析の実行ウィンドウのアドバンストセクションで、アニメーションファイルを作成を選択できるようになりました。MotionSolveは、有効にすると、モーション解析が正常に実行された最後に、run.h3dファイルを実行履歴フォルダに書き込みます。このファイルは、HyperWorksで(HyperViewを介して)、またはスタンドアロンHyperView Playerを使用して、アニメーションの再生に使用できます。接触データを除く設定は、モデルにモーション接触がある場合にH3Dファイルの全体サイズを小さくするのに役立ちます。デフォルト設定(なし)は、モーション解析で.h3dファイルが書き込まれないようにします。
- 対話型注釈プロット
- モーション注釈プロットが強化され、よりインタラクティブになりました。そのため、ポップアウトプロットに類似した動作が可能になり、垂直時間スライダーをドラッグしたり、プロットをズームおよびパンしたり、カーブにカーソルを合わせて値を調べたり、凡例をクリックしてカーブを非表示にしたりすることできます。
- ジョイントのカウンターとツアーモードの改善
- ジョイントの作成または編集に応じてインテリジェントに機能するように、ジョイントツールのカウンターとツアーモードの動作が統合されました。この改善は、ガイドバーとカウンターを備えた他のモーションツールにも実装されています。
- MDLエクスポートの改善
- 剛体グループのパートに関連付けられているグラフィックは、GraphicSystemに統合されました。この階層の変更で、多数のパートを持つモデルの管理が簡素化されます。さらに、パートに関して作成されるポイントとマーカーの総数を減らす変更を行いました。
新機能:Print3D
- 最小アンダーカットでのパートの方向付け
- 3Dプリントに必要なサポートを最小化するようにパートの向きを合わせる、新しい最小アンダーカットを追加しました。これで、想定される向きが解析され、アンダーカットサーフェスの総面積を最小化する方向が選択されます。