2020リリースノート
Altair Inspire 2020.0.1
Inspireバージョン2020.0.1では次の問題が解決されました。
- EDUライセンスの問題を修正しました。これにより、すべてのInspireベースのソルバーの実行にEDUライセンスを使用できるようになりました。
- Siemens NXからモデルアセンブリ用の材料値をインポートする際の問題を修正しました。[IN-20827]
- Inspire Studioで作成してInspireに保存した.stmodファイルを開く際の問題を修正しました。[IN-21907]
- ファイルを保存時やパートのプッシュ/プルまたは移動時に、接触タイプが固着に変わってしまう問題を修正しました。[IN-21640、IN-21517]
- 接触解像度を変更しても接触が正しく更新されない問題を修正しました。[IN-21586]
- 保存したファイルに格納された接触の可視性の問題を修正しました。[IN-21487]
- 円筒フェイスの分割に境界条件を適用する問題を修正しました。[IN-21470、IN-21467、IN-21446]
- 反力テーブルで元に戻すを使用したときにクラッシュする問題を修正しました。[IN-21458]
- 一部の出力リクエストで使用されるグローバル参照フレーム内の構文エラーを修正するためにMDLエクスポートを修正しました。[IM-3254]
- 解析エクスプローラ内のモーション荷重をレビューするときや結果のエンベロープを表示するときに存在するはずのアニメーションツールバーが失われていたのを復元しました。[IM-3266]
- プロットマネージャーを起動するとDeleteキーが正しく機能しなくなる問題を修正しました。[IM-3295]
- プラントモデルのMDLファイルをエクスポートする際に、モーターとアクチュエータで使用されるプラント信号の名前をより記述的にするように更新しました。[IM-3296、IM-3312]
- MDLエクスポートで、ヤコビアンの評価がモーション解析で使用されるデフォルトと一致しない原因となっていた問題を修正しました。[IM-3318]
Altair Inspire 2020
Altair Inspireバージョン2020には、以下の新機能と機能拡張があります。
新機能:構造
- ポリメッシュリボン:Inspireに、ラティスの充填、ラティスの変換、およびシュリンクラップのためのツールが表示された、新しいポリメッシュリボンが搭載されました。PolyNURBSリボンのスムーズツールも、2020ではポリメッシュリボンに移動されています。
- ブーリアン機能の強化:サーフェス、三角形メッシュパート、シュリンクラップパート、またはラティス充填間で、ブーリアン演算を実行できるようになりました。
- PolyNURBSパフォーマンスの向上:Inspireでは、大きなモデルやケージフェイスの数が多い場合でも、瞬間的にPolyNURBS機能を操作できるようになりました。
- SimSolid反力:SimSolid解析に新しい反力ツールが追加され、パート間、またはサポートやグラウンドに固定された締結かかる力とモーメントの結果を視覚化します。
- SimSolid解析のカスタム設定とフェイスファセットパラメーター:プリファレンスのフェイスファセットパラメーターと同様に、解析ターゲットのためのSimSolid解析の実行ウィンドウに新しいカスタムオプションが追加されました。
- 質量およびメッシュサイズの計算:全体的なパフォーマンスを向上させるため、2020では、CADファイルインポート時に質量とメッシュサイズを計算しません。質量値は**、メッシュサイズはAutoと表示されます。オンデマンドで計算できます。
新機能:モーション
- 速度初期条件ツール:モーションモデル内のパートの速度の初期条件を指定できるようになりました。新しい速度初期条件ツールでは、パートの並進速度や角速度を設定できるようになりました。
- モーターとアクチュエータのパワープロット:パワープロットコンポーネントが、アクチュエータとモーターのプロットコンテキストメニューでそれぞれ利用できるようになりました。これらを使用して、非定常モーション解析時のパワーを測定できます。
- プロットマネージャーでのUndo/Redo:プロットマネージャーに、ページ、プロット、およびカーブをプロットまたは編集する際に操作の取り消しおよびやり直しを行うためのボタンが追加されました。
- コイルスプリングとグラウンドの迅速な結合:コイルスプリングでは、パート上のフィーチャーを2回クリックすることで、グラウンドとの結合をただちに作成できます。これは、コイルスプリングの作成時にピンジョイントとボルトファスナーをクリックしても作成できます。
- 剛体グループの名前指定:マイクロダイアログを使用した剛体グループ作成時に名前を指定できるようになりました。選択したパートがアセンブリ内のパートの完全なセットを構成する場合、提供されるデフォルトの剛体グループ名はアセンブリ自体の名前になります。
- 実行フォルダを開くアイコンの追加:モーション解析ツールに”実行フォルダを開く”サテライトアイコンが表示されるようになりました。これを使用すると、アニメーションファイル(.h3d)、MotionSolveのrun.logファイルなどのモーション実行ファイルに簡単にアクセスできます。
- クイックランの更新:すでにモーション結果が存在する状態で、モデルまたは実行設定を変更していない場合、クイックランアイコンをクリックするか、F9ショートカットキーを押すと、Inspireは直接レビューモードに入るようになりました
新機能:Print3D
- ソルバーパフォーマンスの向上:Inspire Print3Dのソルバーがアップグレードされ、パフォーマンスと信頼性が大幅に向上しました。
その他の変更および機能強化
- ユーザーインターフェースの更新:2020では、Inspireのユーザーインターフェースが更新され、いくつかの新しいテーマが追加されたほか、選択やプリハイライト表示の色が変更されています。以前の背景のテーマがお好みの場合は、プリファレンスの の下で、青(トワイライト)を選択してください。
- 自由移動での角度表示: に、自由移動の最中にツールの位置を編集する場合に角度を表示する新しいオプションが追加されました。
- ブレークインスタンス:インスタンス化されているパートの場合、そのパートとインスタンス間の結合を分断できるようになりました。このオプションは、パートのコンテキストメニューに、”ブレークインスタンス”として表示されます。
- 解析エクスプローラの機能強化:解析エクスプローラで結果のマスキングを反転できるようになり、結果スライダーの矢印を選択して特定の値を入力できるようになりました。また、アニメーション設定にスケールファクタが追加されました。