モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

Note: グローバル座標の原点にレンズの焦点が存在すると想定します。
  1. 次の変数を定義します。
    • freq = 30e9 (The operating frequency.)
    • epsr = 6(相対誘電率)
    • tand = 0.005(誘電損失)
    • lambda_0 = c0/freq (The wavelength in free space.)
    • D = lambda_0*10(レンズの直径)
    • F = 1.5*D(焦点距離)
  2. モデルを構築するために次の誘導変数を定義します。
    • alpha = arcsin(D/(2*F))(レンズのエッジと成す夾角)
    • arclength = alpha*F(レンズのエッジまでの円弧長さ)
    • n = sqrt(epsr)(レンズの屈折率)
    • T = (2*F - sqrt(4*F^2 - D^2))/(2*(n-1))(レンズの厚み)
    • v0 = (F + T) / (n + 1)(楕円のオフセット距離)
    • u0 = sqrt(n^2 - 1)*v0(レンズの直径)
    • w0 = n*v0(楕円の長軸長さ)
  3. 誘電体媒質glassを定義します。
    • Relative permittivityepsr
    • Dielectric Loss tangenttand
    • Label: Glass

回転楕円体から球体を減算してレンズを構築します。

  1. 球を作成します。
    • Definition method: Centre, radius
    • Centre:(0, 0, 0)
    • RadiusF
  2. 回転楕円体を作成します。
    1. 球を作成します。
      • Definition method: Centre, radius U, radius V, radius N
      • Centre:(0, 0, v0)
      • Radius (Ru)u0
      • Radius (Rv)u0
      • Radius (Rn)w0
  3. 回転楕円体から球を減算します。
    1. Subtract1の名前をLensに変更します。

閉じた領域はデフォルトで完全導電体(PEC)に設定されます。

  1. Lensの領域をGlassに設定します。
  2. RL-GOを使用するように誘電体レンズアンテナのソルバー手法を設定します。
    Tip: Face propertiesダイアログを開いてSolutionタブをクリックします。Solve with special solution methodリストから、Ray launching - geometrical optics (RL-GO)を選択します。
    Tip: View by solutionツールを使用して、適用する解法を確認します。
  3. 周波数をfreqに設定します。

この誘電体レンズは遠方界パターン給電源から照射されます。その電界パターンは次の式で記述できます。

(1) E x = cos 4 (θ) where 0θ π 2  is the polar angle from the Z axis.

  1. 遠方界データ定義を設定します。
    • Load field data from a Feko Solver (*.ffe) file
    • File name: Ideal_CosineQ4_Xpol.ffe
    • Number of theta points: 91
    • Number of phi points: 181
    • LabelFarFieldData1
  2. 遠方界定義FarFieldData1を使用して遠方界点給電源を作成します。
    • Magnitude scale factor: 1
    • Phase offset (degrees): 0
    • Field data: FarFieldData1.
    Note: 遠方界給電源は、レンズの焦点と同じ位置にある原点に配置されます。