Altair Inspire 2019.2

Altair Inspireバージョン2019.2には、以下の新機能と機能拡張があります。

新機能

PolyNURBSをフィット
新しいPolyNURBSをフィット機能では、最適化結果をPolyNURBSで自動的にラップできます。このオプションは、最適化形状比較にあります。
PolyNURBS形状最適化
PolyNURBS形状最適化を使用してPolyNURBSパートの設計を改善できます。新しいPolyNURBS形状パターンツールを使用して、最適化するパート上の位置を選択することから始めます。次に、最適化の実行ウィンドウからPolyNURBS最適化を実行し、組み込む形状パターンを選択して結果を確認します。
新規の重心ツール
COGツールを使用して重心制約を追加できるようになりました。中心制約または重力制約は、トポロジー最適化の実行中に重心の位置を制限するために使用します。
中間サーフェスの改善
中間サーフェスツールの変更でワークフローが高速化されました。そのため、中間サーフェスをプレビューする対象の薄肉ソリッドを選択し、中間サーフェスまたは外側フェイスのいずれかの抽出を選択できるようになりました。
トポロジー最適化の新しい結果のスムージングオプション
これは、形状比較の新規オプションで、トポロジー最適化の結果をスムージングします。
複数のCPUコアを使用する際の実行時間の短縮
実行オプションに新規プリファレンスが追加され、大規模なモデルに対してより効率的な代替Optistructソルバー設定を選択できるようになりました。
トポロジー最適化の最小板厚
トポロジー最適化のための最小板厚を入力できるサーフェスパートの新規プロパティが追加されました。これによって、穴のないパートが作成され、リブ構造を配置する場所がわかりやすくなります。
アクチュエータ用のパートと共に回転
単一のフィーチャーで定義され、反作用ボディとして接地されているアクチュエータの場合、アクチュエータをパートと共に回転(またはパートと共に回転しない)オプションがあります。このオプションは、コントローラ(変位、速度)を備えたアクチュエータおよび荷重アクチュエータ向けに提供されています。
エンティティの除去/除去解除
ジョイント、締結、モーションエンティティ(スプリング、モーション接触など)を除去できるようになりました。この機能は、特定のエンティティがシステムの動作に与える影響を調べる場合や、モデルをデバッグする場合に役立ちます。除去(および除去解除)オプションは、エンティティを右クリックしたときにコンテキストメニューから使用できます。エンティティを除去すると、モデルブラウザおよびテーブルに無効な状態で表示されますが、モーション解析では考慮されません。
荷重抽出用の合計接触力を使用
以前は、モーション接触を使用して構造解析またはパートの最適化を実行した際に、個々の荷重の数が多すぎて効率的に解決できないことがありました。これで、個々の接触力そのものではなく、接触力の合計接触領域位置の表示を移動できます。この設定は、モーションからの荷重の下のパート解析実行ウィンドウとパート最適化実行ウィンドウにあります。

機能強化

以下の変更と機能拡張も追加されました。

  • 新しい右クリック終了の動作:リボン上でツールを終了する方法が若干変更されました。右クリックしてコンテキストメニューを表示し、マウスで移動するか、チェックマークをクリックして終了します。ダブル右クリックして、コンテキストメニューを表示せずに直接終了できます。
  • クラウド接続を無効にする新規プリファレンス:Altair 365クラウドへのダークサイトのアクセスをプリファレンスで無効にできるようになりました。
  • DAE指数:DAE指数の設定は、アドバンストソルバー設定のモーション解析の実行ウィンドウから利用できるようになりました。これはソルバーの微分方程式および代数方程式(DAE)の指数です。
  • トポロジー最適化繰り返し数:トポロジー最適化の繰り返し数を視覚化できるほか、密度のコンターが可能になりました。
  • PDMの機能強化:PDMシステムを使用してモデルを開いて保存する際の機能強化が複数導入されました。
  • 変形形状の測定:変形形状を測定する機能が追加されました。
  • 形状比較メニュー:実行フォルダを開くオプションを含むコンテキストメニューが形状比較に追加されました。
  • 座屈荷重係数:座屈荷重係数の結果の視覚化を簡素化しました。
  • アニメーションツールバー:アニメーションツールバーと分析結果を記録する機能が追加されました。
  • 変形するジョイントおよびねじりばねのエッジへのアライメントスナップ:この機能は、動作を変形するとし、レート指定をアドバンスとして定義されたジョイントに適用されます。レートの定義に使用されるローカル座標系は、角度プロパティまたはグラフィカルマニピュレーターを使用して方向設定することができます。現在のリリースでは、角度マニピュレータツールにより、x軸をモーションモデル内の別の任意のエッジに簡単に揃えられるようになりました。
  • モーションでエクスポートしたファイルの単位接頭辞:モーションモデルからエクスポートしたファイルのデフォルト名には、..._MMKS..._IPS_Stdなどの単位接頭辞の短縮形も含まれるようになりました。これは、モデルのエクスポート(.mdl、.mspy)、スプレッドシートフォーマット(.csv)、およびプロットとプロファイルエディター(.png)からエクスポートした画像に対して行われます。
  • テーブルカラム列の追加および削除用のカスケードメニュー一部のテーブルでは、カラムを追加および削除できるカスケードメニューが表示されるようになりました。例えば、ジョイントテーブルには、レートと摩擦の2つのカスケードカテゴリがあります。カテゴリの左側にあるチェックボックスを選択し、そのカテゴリのすべてのカラムを有効にしたり、カラムを個別に選択して追加または削除したりすることができます。
  • モーション接触の接触力結果保存:このオプションでは、モーション解析後にモデルに格納される接触力の数を制限できます。接触の下のモーション解析の実行ウィンドウからグローバルレベルで、またはプロパティエディターから個々のモーション接触に対して指定できます。
  • 衝撃剛性に関する単位系処理の改善衝撃の衝突タイプのあるモーション接触の場合、希望の単位セットで剛性値を入力できるようになり、指数パラメータの非線形効果が自動的に考慮されます。コイルばねのばね限界値の剛性についても同じ改善がなされました。