解析の実行

解析の実行ツールを使用して、線形静解析、共振解析、または座屈モード解析を設定して実行します。解析には、材料、集中質量、および荷重とサポートがありますが、制約は無視されます。

場所:構造リボン、実行ツール、解析アイコン。

解析の実行ワークフロー

ソルバー、実行オプション、および実行設定を選択して解析を実行します。

構造解析を実行する前に、荷重とサポートの両方を含む1つ以上の荷重ケースを定義する必要があります。

  1. 実行オプションのプリファレンスで、SimSolidまたはOptistructのどちらを使用するかを選択できます。
  2. OptiStruct解析の場合は、解析をローカルで実行するか、Altair Oneのクラウドで実行するかを選択します。手動で、またはAltair PBSサーバーを設定して使用することで、リモートサーバーで解析を実行することもできます。


  3. 解析の実行 ツールを使用して、解析の実行ウィンドウで解析の設定を定義します。
    オプションは、SimSolid解析を実行しているかOptiStruct解析を実行しているかによって異なります。線形静解析は自動的に実行され、共振解析を実行するかどうかを選択できます。OptiStruct解析を実行する場合は、座屈モードも利用できます。
    SimSolid解析の実行 OptiStruct解析の実行
  4. 複数の荷重ケースが作成されている場合は、荷重ケースの横にある ボタンをクリックしてから、解析する各荷重ケースの横のチェックボックスを選択します。荷重ケースごとに異なる結果が生成されます。

  5. 実行ボタンをクリックして解析を開始します。
  6. 実行状況 ツールを使用して、実行の進捗状況をモニターします。


  7. 実行が完了したら、解析アイコンの緑色のフラグをクリックするか、実行状況ウィンドウの実行名をダブルクリックして結果を表示します。

ヒント:
  • 解析が完了すると、解析エクスプローラを使用して、対話操作で結果を表示できます。
  • 解析エクスプローラまたはモデルブラウザを右クリックすると表示されるコンテキストメニューを使用して、実行の保存または削除を行えます。
  • 実行の終了を待たなくとも、実行状況ウィンドウを閉じて、Altair Inspireで作業を続行することができます。解析アイコンにある実行状況ツールをクリックしていつでも実行の状況をチェックできます。
  • 解析のための設計領域はありません。そのため、モデルを設計領域と非設計領域に分割して後者にのみ荷重を適用する必要はありません。いずれのパートも解析できます。ただし、後でパートを最適化する場合は、パートを設計領域と非設計領域に分割して、ベースライン解析を実行する前に目的の荷重とサポートを適用することをお勧めします。

解析の実行オプション

解析の実行ウィンドウのオプションを使用して、解析を定義します。オプションは、SimSolidソルバーが選択されているか、OptiStructソルバーが選択されているかどうかによって異なります。

SimSolid解析の実行 OptiStruct解析の実行

名前

解析実行時の実行名のデフォルトは、モデル名です。ただし、解析の実行ウィンドウで独自の実行名を設定できます。

要素サイズ(OptiStruct)

要素サイズは最適化結果の品質に影響します。一般に要素サイズが小さいほど、結果は正確になりますが、実行速度は低下します。
注: 全体的なパフォーマンスを向上させるために、CADファイルのインポート時にメッシュサイズが計算されず、自動と表示されます。 アイコンをクリックして要素サイズを表示します。

共振

解析で、共振を組み込むかどうか、および組み込むモード数を選択できます。結果にはモードごとの値は示されませんが、およその開始周波数は示されます。また、特定の荷重ケースからサポートを組み込むかどうかは、ドロップダウンメニューで選択できます。

座屈モード(OptiStruct)

座屈モードは、パートが荷重によっていつ曲げや潰れを起こすかを予測するのに使用されます。モード数と組み込む座屈荷重ケースを選択できます。結果の座屈荷重係数によって、パートがどれくらいの荷重で座屈するかがわかります。

解析ターゲット(SimSolid)

SimSolidには、ソリューションの精度を制御する3つの解析ターゲット目標が用意されています。

  • 一般の荷重パス予測とモードには、剛性用(速い)を選択します。これは3つのアダプティブソリューションパスを使用し、一般に最速のソリューション法です。
  • 詳細な応力計算を行うには、応力用を選択します。これは4つのアダプティブパスを使用し、追加のロジックをアクティブにして、応力の高い領域でソリューションを正確に微調整します。
  • プリファレンスで独自のカスタム設定を選択するには、カスタムを選択します。

スピード / 精度(OptiStruct)

モデルをテストして荷重とサポートが正しいことを確認する場合は、速いを選択します。満足できる結果が得られたら、精密を選択して解析を再実行し、より正確な応力と変位の結果を得ます。

接触(OptiStruct)

接触オプションを使用して、互いに接触しているパートの動作を変更できます。このオプションはデフォルトでは滑りのみに設定されています。このオプションを滑りと分離に変更すると、より正確な結果が得られますが、全体の実行時間が大幅に長くなります。

重力

構造物の重量が大きな荷重となる場合、解析の実行時に重力を与える必要があります。重力は、デフォルトではz軸のマイナス方向にかかる力となりますが、プルダウンメニューで変更することができます。

荷重ケース

荷重ケースは、モデルに対して同時に作用する荷重とサポートのセットです。モデルブラウザまたはコンテキストメニューを使用して、荷重とサポートを特定の荷重ケースに割り当てることができます。続いて、解析実行時に、解析の実行ウィンドウで組み込む荷重ケースを選択できます。

慣性リリーフ

慣性リリーフを使用すると、サポートされていない構造体のシミュレーションが可能になります。一般的な用途としては、飛行中の航空機、車のサスペンションパート、宇宙空間の衛星などが挙げられます。慣性リリーフを使用すると、加えられた荷重は一連の並進加速度と回転加速度によって均衡状態になります。これらの加速度によってもたらされる体積力は、構造体全体にわたって分散され、その結果として、構造体に加えられた荷重の合計はゼロになります

解析結果のエクスポート

解析の実行ウィンドウのエクスポートボタンを使用して.femまたは.sspファイルをエクポートします。

  1. 解析アイコンにある解析の実行 をクリックします。

  2. 解析の実行ウィンドウのエクスポートボタンをクリックします。OptiStruct解析では、エクスポートする単位系を選択する必要があります。
  3. ディレクトリとファイル名を選択して保存をクリックします。SimSolid結果は.sspファイルとして保存され、OptiStruct結果は.femファイルとして保存されます。
  4. エクスポートが完了したら、実行名をダブルクリックし、結果ファイルが保存されているディレクトリを開きます。