線形剛性と減衰の挙動
最もシンプルな定式化は線形弾性スプリング剛性で、ここでは内力が相対変位に比例します。この場合、定数の剛性パラメータ
およびオプションの減衰パラメータ
のみが入力されます。
線形剛性の場合、力とモーメントは:
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線形ダッシュポットの場合、力とモーメントは:
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線形ダッシュポットおよびダッシュポットの場合、力とモーメントは:
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非線形挙動
スプリングの力とモーメントは次のように計算されます:
(1)
ここで、
は並進自由度: 1、2、3
(2)
ここで、
は回転自由度: 4、5、6
力とモーメントの式内の変数は以下を表します:
スプリングの力 vs 右記の変位関数入力; fct_ID1i
スプリングの力 vs 右記の回転関数入力; fct_ID1i
スケーリング係数
速度の増大に伴いスプリング剛性をスケーリングする対数関数

図 1. パラメータ入力
右記の線形入力の関数として剛性をスケーリング; fct_ID2i
右記の回転速度入力の関数として剛性をスケーリング; fct_ID2i
この入力は、スプリング剛性の非線形ひずみ速度効果をモデル化するために使用できます。

図 2. g関数入力
速度の関数としてスプリング剛性を増大させるために使用される線形減衰係数
または
右記としての線形減衰関数; fct_ID4i
速度の関数としての線形または非線形減衰は、線形減衰係数またはユーザー定義の関数のいずれかを用いてスプリングの力に付与することも可能です。

図 3.
関数入力
関数
と
は共に、スプリングの減衰挙動を表します。ただし、
関数はスプリング剛性関数
をスケーリングしますが、
関数は、スプリング剛性関数
に付与します。