/MAT/LAW32 (HILL)

ブロックフォーマットキーワード この材料則はHillの直交異方性塑性材料を記述します。この法則は、シェル要素のみに適用されます。この材料則は、降伏応力の入力についてのみLAW43(HILL_TAB)と異なります。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/MAT/LAW32/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/HILL/mat_ID/unit_ID
mat_title
ρ i                
E ν            
a ε 0 n ε p m a x σ max
ε ˙ 0 m            
r00 r45 r90     Iyield0  

定義

フィールド 内容 SI 単位の例
mat_ID 材料識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位識別子

(整数、最大10桁)

 
mat_title 材料のタイトル

(文字、最大100文字)

 
ρ i 初期密度

(実数)

[ kg m 3 ]
E ヤング率

(実数)

[ Pa ]
ν ポアソン比。

(実数)

 
a 降伏パラメータ。

(実数)

[ Pa ]
ε 0 硬化パラメータ

(実数)

 
n 硬化指数

(実数)

 
ε p m a x 破壊塑性ひずみ。

デフォルト = 1030(実数)

 
σ max 最大応力

デフォルト = 1030(実数)

[ Pa ]
ε ˙ 0 最小ひずみ速度

デフォルト = 1.0(実数)

[ 1 s ]
m ひずみ速度指数。

デフォルト = 0.0(実数)

 
r00 0°のランクフォードパラメータ 5

デフォルト = 1.0(実数)

 
r45 45°のランクフォードパラメータ

デフォルト = 1.0(実数)

 
r90 90°のランクフォードパラメータ

デフォルト = 1.0(実数)

 
Iyield0 降伏応力フラグ
= 0
平均降伏応力入力
= 1
直交方向1の降伏応力

(整数)

 

例(鋼材)

#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
                 kg                  mm                  ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#-  2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/HILL/1/1
void_steel
#              RHO_I
              7.8E-7
#                  E                  NU
                 210                  .3
#                  A           EPSILON_0                   n             EPS_max           SIGMA_max
                 .17                  .2                 .45                   0                   0
#          EPS_DOT_0                   m
                   0                   0
#                r00                 r45                 r90                       Iyield0
                 .75                   1                1.25                             0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|

コメント

  1. 降伏応力は下記のように定義されます:(1)
    σ y = a ( ε 0 + ε p ) n max ( ε ˙ , ε ˙ 0 ) m
    弾性限界は下記の式で与えられます:(2)
    σ 0 = a ( ε 0 ) n ( ε ˙ 0 ) m
    ここで、
    ε p
    塑性ひずみ
    ε ˙
    ひずみ速度
  2. 降伏応力は、相当応力と比較されます:(3)
    σ e q = A 1 σ 1 2 + A 2 σ 2 2 A 3 σ 1 σ 2 + A 12 σ 12 2

    mat_law32_yield_stress
    図 1.
  3. この材料則は、プロパティセットタイプ/PROP/TYPE10 (SH_COMP)または/PROP/TYPE9 (SH_ORTH)と共に使用する必要があります。
  4. シェル平面応力塑性に対しては、反復射影(Iplas =1)およびラジアルリターン(Iplas =2)を使用できます。
  5. ランクフォードパラメータの角度は、直交異方性方向1に対して定義されます。
    (4)
    R = r 00 + 2 r 45 + r 90 4 H = R 1 + R A 1 = H ( 1 + 1 r 00 ) A 2 = H ( 1 + 1 r 90 ) A 3 = 2 H A 12 = 2 H ( r 45 + 0.5 ) ( 1 r 00 + 1 r 90 ) r 00 = A 3 2 A 1 A 3 r 45 = 1 2 ( A 12 A 1 + A 2 A 3 1 ) r 90 = A 3 2 A 2 A 3
    ランクフォードパラメータrαは、面内の塑性ひずみと厚み方向の塑性ひずみ ε 33 との比率です。(5)
    r α = d ε α + π / 2 d ε 33

    ここで、αは、直交異方性方向1に対して成す角度です。

    このランクフォードパラメータrαは、角度αで実施する簡易な引張試験によって特定できます。

    Rの大きな値は、成形性に優れていることを意味します。

  6. 降伏応力が直交方向1で取得された場合は、Iyield0 =1を定義します。そうでない場合は、Iyield0=0を定義します。
  7. ε p が1つの積分点で ε p m a x の値に到達すると、対応するシェル要素が削除されます。s