/MAT/LAW27 (PLAS_BRIT)
ブロックフォーマットキーワード この材料則は、等方性弾塑性Johnson-Cook材料モデルを直交異方性脆性破壊モデルと結合します。材料損傷は破壊の前に考慮されます。破壊と損傷は引張のみで発生します。この材料則はシェルにのみ適用されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW27/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/PLAS_BRIT/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
E | |||||||||
a | b | n | |||||||
c | ICC | Fsmooth | Fcut | ||||||
dmax1 | |||||||||
dmax2 |
定義
フィールド | 内容 | SI 単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
E | ヤング率 (実数) |
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ポアソン比。 (実数) |
||
a | 塑性降伏応力。 (実数) |
|
b | 塑性硬化パラメータ。 (実数) |
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n | 塑性硬化指数。 (実数) |
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塑性最大応力 デフォルト = 1030(実数) |
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c | ひずみ速度係数。
デフォルト = 0.00(実数) |
|
参照ひずみ速度 の場合、ひずみ速度効果なし (実数) |
||
ICC | ひずみ速度計算フラグ 4
(整数) |
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Fsmooth | ひずみ速度スムージングフラグ。
(整数) |
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Fcut | ひずみ速度スムージングのカットオフ周波数。 5 デフォルト = 1030(実数) |
|
応力が主ひずみ方向1で減少し始める引張破壊ひずみ 6 デフォルト = 1.0 x 1030(実数) |
||
要素での応力がdmax1に依存した値に設定されている、主ひずみ方向2における最大引張ひずみ 6 デフォルト = 1.1 x 1030(実数) |
||
dmax1 | 主ひずみ方向1の最大損傷係数 6 デフォルト = 0.999(実数) |
|
主ひずみ方向1における要素削除の最大引張ひずみ 6 デフォルト = 1.2 x 1030(実数) |
||
応力が主ひずみ方向2で減少し始める引張破壊ひずみ デフォルト = 1.0 x 1030(実数) |
||
要素での応力がdmax2に依存した値に設定されている、主ひずみ方向2における最大引張ひずみ デフォルト = 1.1 x 1030(実数) |
||
dmax2 | 主ひずみ方向2の最大損傷係数 6 デフォルト = 0.999(実数) |
|
主ひずみ方向2における要素削除の最大引張ひずみ デフォルト = 1.2 x 1030(実数) |
例(アルミニウム)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
Mg mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/PLAS_BRIT/1/1
Aluminum
# RHO_I
.0027
# E NU
60400 .33
# a b n SIG_max0
90.266 223.14 .375 177
# c EPS_DOT_0 ICC Fsmooth F_cut
0 0 0 0 0
# EPS_t1 EPS_m1 d_max1 EPS_f1
.16 .72 .999 1
# EPS_t2 EPS_m2 d_max2 EPS_f2
0 0 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- このモデルでは、相当応力が塑性降伏応力よりも低い時、材料は線形弾性材料として挙動します。もっと高い応力値では、材料は塑性挙動で、応力は以下のように計算されます:
(1) ここで、- 塑性ひずみ
- ひずみ速度
塑性硬化指数nは、1未満である必要があります。
- この材料則では、2つの主方向(1と2)における材料損傷と脆性破壊のモデリングが可能です。
- この法則は、シェル要素のみに適用されます。この材料則は、シェルプロパティ(/PROP/TYPE1)およびサンドイッチシェルプロパティ(/PROP/TYPE11)と適合性があります。
- ICCフラグは、最大材料応力
に対するひずみ速度効果を定義します。図 1 は、対応するICCフラグに対する
の値を示しています。
- ひずみ速度のスムージングは、ひずみ速度周波数の高いものをフィルタリングするために使用するプロセスです。
- 主ひずみ
が
を上回った場合、
と
の間の損傷は、損傷係数
によって制御されます。この損傷係数は、以下の方程式で求められます。
(方向は、 = 1、2)
応力は、損傷パラメータ に従って減少します。損傷は、 と の間で逆にできます。 の場合、損傷は に設定され、それ以上は更新されません。