キーワードのみ
指定されたパートグループ、またはモデル全体にAMSを適用するには、続く行が空白の場合、
/AMSのみを指定する必要があります(
Radioss Starter 入力)。
注意:
/DT/AMSと続くスケールファクターと目標の増加された時間ステップが、AMSをアクティブ化するため、Radioss Engine入力で必要となります(Radioss Engine入力)。Engineファイルに/DT/AMSが指定されていない場合、Starterファイル内の/AMSは無視されます。
HMPP / SPMD
DOMDECが0に設定されている場合、Starterは3(マルチレベルKway分解)をデフォルトで指定します。11.0.230までのリリースでは、/AMSを適用する場合、DOMDECをマニュアルで5(自由度ベースのマルチレベル Kway 分解)に変更する必要があります。11.0.240以降のリリースでは、Starterは、DOMDECが0で/AMSが存在する場合自動的に5を設定し、/AMSがない場合にはDOMDECは3を設定します。
インターフェース
- 接触インターフェースTYPE7、TYPE11、TYPE19では、インターフェース剛性フラグIstf = 4
(ここで
)を用い、剛性スケールファクターStfacにはデフォルト値である1を設定することを推奨します。
- 摩擦が含まれる際、このオプションが利用可能な場合(/INTER/TYPE7および/TYPE19)は、摩擦のペナルティ定式化タイプIformに 2(増分剛性のCoulomb 摩擦)を用いることが推奨されます。
- AMSでは、通常のマススケーリングと同様に、TYPE7(摩擦あり)接触が同じパートに既に定義されている場合、TYPE11内の摩擦は持たせないことが推奨されます。これは、時間ステップの落ち込みを避け、モデルの収束を助けるためです。この推奨事項は、TYPE11の摩擦でIform=2(13.0以降にエッジ-エッジ接触で利用可能)が使用されている場合は不要となります。
- 接触に非線形ペナルティ剛性を用いるTYPE7、TYPE11、TYPE19では、/DT/INTER/DELオプションがRadioss Engine入力デックで必要かもしれません。これがない場合、AMSの収束が遅くなるか、発散する可能性があります。
- /DT/AMSを使用している場合、/DT/INTER/AMSの使用は意味がありませんが、接触が時間ステップに大きく影響する場合は、/DT/INTER/AMSを/DT/NODA/CSTの代わりに使用できます。
- 初期の交差や貫通は可能な限り除去すべきです (伝統的なマススケーリングでも同様ですが特にAMSの結果において顕著です)。
注意:
バリア、他のインパクタ、特にダミーにおいては、多くのインターフェースを含んでおり、これらは元の/INTERオプションでの検証に基づいているため修正してはいけません(修正した場合、それらの検証が保障されなくなります)。
剛体
- 小さな剛体の慣性はIspherを1に設定して球状慣性としたほうがよいでしょう。
注意:
ダミーは多くの小さな剛体を含んでいますがそれらは元の/RBODYオプションに基づいて検証されているため修正してはいけません(修正した場合、それらの検証は保障されなくなります)。
- 飛んでいる節点: これには制限はありませんが、不要な結合されていない小さな剛体と共に削除するべきです。
- Rayleigh減衰: 稀に、シミュレーションの間弾性領域が大きく残っているようなケースでは、AMSパフォーマンスが低下し、コンタープロット(フォンミーゼスなど)で、ノイズの多い時刻暦のカーブ(力-時間など)やひし形模様が生じる場合があります。以下のパラメータを使用して、AMSの対象のパートに影響を与えるRayleigh減衰カード(Starterファイルの/DAMP)を挿入することで、このパフォーマンスは大幅に改善されます:
および
(ここで、
はAMS目標時間ステップ、したがって
はAMS目標時間ステップの5%)このような変更により、AMS目標時間ステップを大きくすることができ、AMSパフォーマンスの大幅な向上につながります。注: ここでRayleigh減衰の代わりに数値減衰(dmまたはNavier-Stokes)を使用することはお勧めしません。