要素境界条件

境界要素で領域境界での要素の値を規定することができます。これらは Material LAW11(または純粋な温度材料の場合にはLAW18)を境界要素(2次元解析ではQUAD、 3次元解析ではソリッド)に割り当てる、またはEBCSを要素の境界面上に割り当てることで指定できます。それぞれの変数P、rho、T、k、epsilon、および内部エネルギーでは、以下の様にして規定できます:
  • ユーザー関数による強制変化条件
  • 連続性
  • 事前定義の関数によるスムーズな変化

サイレント境界(NRF)(材料 11、オプション3)は圧力と境界場の自由インピーダンスの場を保証します。

Radioss ALE/CFDでは上のオプションのどのような組み合わせでも指定できますが、これと対応して、様々な対流拡散方程式の完結についてはユーザーによって注意深く検証される必要があります。

一般的に次の要素境界条件が用いられます:
  • 流入、流束が強制速度を用いて課されます。密度、エネルギー、乱流エネルギー(即ち、 k)は一定とします。連続条件が圧力(表示目的のみ)とイプシロンに対して与えられます。乱流エネルギーrho kは、外部流れに対しては0に、内部流れに対しては1.5*rho*(0.06 Vin)^2に設定します。
  • 流出、圧力を除いた全ての変数に対する連続条件が課されます。サイレント境界(NRF)オプションが用いられた時は、 ユーザーが音速の値と代表的な緩和の長さを与え、これは興味対象の最大波長よりも大きい必要があります。
  • 側面、サイレント境界(NRF)オプションまたは境界要素無しの滑り条件による全ての変数の連続条件。

要素が境界に存在しない場合連続性が仮定されますが、流束を許さないために運動条件は必要です、そうでないと対流方程式が完結せず、プログラムは発散する可能性があります。