/AMS
ブロックフォーマットキーワード アドバンストマススケーリングが作用するパートグループを記述します。
フォーマット
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/AMS | |||||||||
grpart_ID |
定義
フィールド | 内容 | SI 単位の例 |
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grpart_ID | パートグループの識別子 (整数、最大10桁) |
コメント
- アドバンストマススケーリング(AMS)はモデル全体またはパートグループに対して、通常の要素または節点時間ステップよりも時間ステップを大きな値に設定することを可能にします。/AMSでAMSが作用するグループパートを指定できます。計算時間を最少化するために、/AMSパートグループに属さないパートに従来のマススケーリングも適用することが推奨されます。そうしない場合、デフォルトでは、AMSによって処理されていないパートは自然の要素時間ステップで計算されます。パートグループが指定されていない(空白行)または0の時、AMSはモデル全体に作用されます。
- AMSは全体質量を変更しないため、関連節点の全体運動量が維持されます。/AMSが1つのパートグループのみに適用されている場合は、最適化された計算時間パフォーマンスのために、Engineキーワード/DT/NODA/CST(または/DT/INTER/CST)は/DT/AMSと共存できます。
- パートグループまたはモデル全体への/AMSをアクティブにするには、Engine入力にキーワード /DT/AMSが存在する必要があります。/AMSがStarter入力デックで現れるのは一度だけです。
- 同様に、Radioss Engine入力で/DT/AMSがある場合、Radioss Starter入力でのオプション/AMSは必須です。/AMSがStarter入力デックで現れるのは一度だけです。
- 剛体でAMSが作用する節点を含む場合、エンジンのキーワード /RBODY/ONと/OFFでアクティブにすることができますが、 Starterの/SENSORではできません。
- AMSを使用する場合、インターフェースTYPE7、TYPE11およびTYPE19に対してはIstf=4 および剛性スケールファクターのデフォルト値を使用することが推奨されます。インターフェースでIformに2(Coulomb 摩擦の増分剛性定式化)が使える場合(例えば: インターフェース TYPE7、TYPE19)、この設定を行うことも推奨されます
- AMSとインターフェース TYPE7、TYPE11およびTYPE19を接触の非線形ペナルティ剛性で用いる場合、 Radioss Engine入力デックで/DT/INTER/DELの指定が必要な場合があります。これを設定しないとAMSの収束が遅くなる、または発散する可能性もあります。
- AMSを用いる際、小さな剛体に対しては球状慣性(Ispherを1に設定)を用いることを推奨します。
- AMSを使用している場合は、オプション/SPMDでDOMDECを5に設定することを推奨します(バージョン11.0.230以降の場合は、0に設定すると、Radiossは該当するDOMDECオプションを自動的に適用します)。
- AMSに関する情報については、ユーザーガイドの適合性と制限事項(AMS)内、現在の適合性と現在の制限を参照してください。
- AMSのための自動要素選択は、/DT/CST_AMSがEngine入力に存在している場合はアクティブ化できます(自動選択の詳細については、/DT/CST_AMSをご参照ください)。自動選択と共にパートのグループが指定されている際、AMSの全要素選択は、2つの選択の和となります。