結果の表示

POSTFEKOで特性化サーフェスの結果を表示して後処理を実行します。

特性化サーフェス上方の電界をCartesian graphに表示します。multilevel fast multipole methodMLFMM)を使用した完全な解法で計算した結果と、ここで得られた結果を比較します。完全な解法では、FSS要素の形状を複製して31x31要素の有限なシートを作成しています。
Table 1. 必要な計算リソース
31x31のFSS要素シート RAM シミュレーション時間
特性化サーフェス – RL-GO 13MB 39秒
完全な解法 – MLFMM 542MB 8分42秒

必要な計算リソースに大きな差があることがわかります。どちらのシミュレーションも、4つのコアを並列で使用して実行しています。特性化サーフェスの手法を使用すると、必要なメモリは1/42に減少し、シミュレーション時間は1/13まで短くなります。

特性化サーフェスがきわめて効果的である実例を次に示します。ここでは、この機能を使用して、FSSによるノーズコーン型レードームを表現しています。このモデルは大型で複雑な構造を持つことから、すべての波長を使用した解法によるモデル化と解析は得策ではありませんが、特性化サーフェスの手法であれば比較的簡潔で効率的です。



Figure 1. 2つのθ角に対する特性化サーフェス上方の電界。


Figure 2. MLFMMを使用して解析した31x31要素FSSシートの完全なモデル。


Figure 3. 特性化サーフェスを使用して計算したFSSレードームによる電界分布。