モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. car_geometry.x_bファイルから自動車のParasolid形状をインポートします。
    Note: このモデルは、Fekoをインストールした環境に用意されています。
  2. インポートしたパート3点の名前を次のように変更します：
    1. 自動車の構造：car_body
    2. アンテナの構造：antenna
    3. ウィンドウの構造：windscreen
  3. car_bodyとantennaを結合します。
    Note: ウィンドウ湾曲基準面は、このモデルと電気的に接続する必要がないので、この結合体には追加しません。
  4. アンテナを車体に接続しているワイヤ上にワイヤポート（頂点）を追加します。
  5. ポートに電圧源を追加します。（1V、0°、50Ω）
  6. 誘電体媒質（ガラス）を作成します。
    • Relative permittivity: 7
    • Dielectric loss tangent: 0.03
    • Label: glass
  7. 誘電体媒質（PBV箔）を作成します。
    • Relative permittivity: 3
    • Dielectric loss tangent: 0.05
    • Label: pvb_foil
  8. 層状の誘電体を作成します。
    1. Label: windscreen_layers
    2. Layer 1：
      • Thickness: 2.1e-3
      • Dielectric material: glass
    3. Layer 2：
      • Thickness: 0.76e-3
      • Dielectric material: pvb_foil
    4. Layer 3：
      • Thickness: 2.1e-3
      • Dielectric material: glass
  9. ウィンドウ媒質を作成します。
    1. Layer definition: windscreen_layers
    2. Offset L: 2.1e-3 + 0.76e-3
    3. Label: Windscreen1
      Tip: 変数Offset Lは、ウィンドウアンテナ（ワイヤ）を配置する基準面を指定します。この例では、glassとpvb_foilの2層間にアンテナを配置します。
  10. ウィンドウ湾曲基準面を指定します。
    1. ウィンドウの1つのフェイスを選択します。
    2. ウィンドウ解析の対象としてウィンドウ湾曲基準面を追加します。
      Note: ウィンドウ湾曲基準面をウィンドウ解析の一部として使用することで、ウィンドウの形状と位置が決まります。
      Tip: Face propertiesダイアログを開いてSolutionタブをクリックします。Solve with special solution methodリストからWindscreenを選択します。
    ウィンドウ湾曲基準面は、ウィンドウ定義で指定した色を使用して半透明で表示されます。
  11. ウィンドウアンテナ（ワイヤ）を指定します。
    1. ウィンドウアンテナのワイヤを選択します。
    2. ウィンドウの解法を使用してウィンドウアンテナを解析します。
      Note: 変数Offset Aは、ウィンドウ湾曲基準面からウィンドウアンテナ（ワイヤ）までの距離を指定します。この例では、Offset Aを0に設定してアンテナを基準面上に配置します。
      Tip: Edge propertiesダイアログを開いてSolutionタブをクリックします。Solve with special solution methodリストからWindscreenを選択します。


    Figure 1. 選択したウィンドウアンテナ（黄色）が表示された3Dビュー。
  12. 90MHzから110MHzまで連続した周波数範囲を設定します。