モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. モデルの寸法単位をミリメートルに設定します。
  2. 次の変数を定義します：
    • epsr = 9.5（基板の相対誘電率）
    • r = 0.63（給電素子の半径）
    • hBig = 1（給電ベースの高さ）
    • rBig = 2.25（給電素子の半径）
    • rDisk = 60（接地面の半径）
    • rDome = 12.5（内側ドームの半径）
    • rDomeBig = rDome + 5.5（外側ドームの半径）
    • h = 7（給電素子の高さ）
    • fmin = 3e9 (The minimum frequency.)
    • fmax = 6e9 (The maximum frequency.)
    • lambda = c0/fmax* 1000（The wavelength in free space.単位はmm）
  3. 指定ポイントを定義します：
    • excite_b: (0, 6.5, -1)
  4. 誘電体媒質domeを定義します。
    • Relative permittivity： epsr
    • Dielectric loss tangent: 0
    • Label: dome
  5. 誘電体媒質isolatorを定義します。
    • Relative permittivity: 2.33
    • Dielectric loss tangent: 0
    • Label: isolator
  6. 新しいワークプレーンを作成します。
    • Origin: excite_b
    • この新しいワークプレーンをデフォルトのワークプレーンとして設定します。
  7. 給電ピンの外側導体を作成します。
    1. 円筒を作成します。
      • Radius (R)： rBig
      • Height (H)： hBig
      • Label： FeedBase
  8. 給電ピンの内側導体を作成します。
    1. 円筒を作成します。
      • Radius (R)： r
      • Height (H): hBig + h
      • Label： FeedPin
  9. これら2つの円筒を結合します。
  10. Global XYをデフォルトのワークプレーンとして設定します。
  11. 有限接地面を作成します。
    1. 楕円を作成します。
      • Radius (U): rDisk.
      • Radius (V): rDisk.
  12. 内側ドームを作成します。
    1. 球を作成します。
      • Radius: rDome.
      • Label: InnerDome.
  13. すべてのパートを結合し、名前をUnionからDRAに変更します。
  14. ドームの下側半分を削除します。
  15. 給電ベースを構成する領域をisolatorに設定します。
  16. 内側ドームの領域をdomeに設定します。
  17. モデルにあるすべてのフェイスをPECに設定します。
  18. 次のフェイスをフェイス媒質Defaultに設定します。
    • FeedBaseの上面フェイスと下面フェイス。
    • ドームの残りのフェイス。
  19. 変換Simplifyを使用して、モデル内部で重複しているフェイスとエッジを削除します。
  20. FeedBaseの底面フェイスに導波管ポートを追加します。
  21. この導波管ポートに導波管給電源を追加します。
  22. fminからfmaxまで連続した周波数範囲を設定します。
  23. X=0の平面を対称面とした対称性をMagnetic symmetryとして指定します。
    Tip: 大規模なモデルや複雑なモデルに対称性がある場合は、その対称性を利用することで計算の負荷を軽減できます。