Altair Inspire Render 2019.3

Inspire Renderバージョン2019.3には以下の新機能があります。

ライセンス

ユニットベースのライセンス: Inspire Renderは、solidThinkingおよびHyperWorksの両方のユーザーに対してユニットベースのライセンスをサポートします。ライセンスをアクティベートするには、Inspire Renderを起動し、ファイル > ライセンスの順に選択して、ライセンス設定ウィンドウで認証情報を入力します。solidThinkingのユーザーは、オフラインモードを使用するオプションを利用できるため、インターネットに接続していない状態でもアプリケーションの実行を継続することができます。ライセンスのアクティベートの詳細については、Altair ConnectおよびsolidThinking Portalに付属のライセンスとインストールガイドを参照してください。

ユーザーインターフェース

Inspire Renderファイル名拡張子: モデルファイルのファイル拡張子は.iRenderです。
モダンで直感的なユーザーインターフェース: ユーザーインターフェースには、リボンと、さらに多くのインタラクティブで直感的な機能が含まれています。
ツールベルト: 3Dモデリング、スケッチおよびPolyNURBS用に最大3つのツールベルトをカスタマイズでき、お気に入りのツールにすばやくアクセスできます。
NaviCube: NaviCubeには、カメラの向きを視覚的にフィードバックし、1回のクリックで6つの正直交ビューすべてにすばやくアクセスできます。
MatCapモード: マテリアルキャプチャをオブジェクトに適用できます。MatCapは、照明と反射を含む完全なマテリアルです。
リアルタイムモード: モデルに適用したテクスチャとマテリアルのリアルタイムビューをすばやく表示できます。
ガイドバー: ガイドバーでツールのワークフローが明確にわかります。ガイドバーはモデリングウィンドウの上部中央に表示され、ツールを使用する上で役立つツールチップとワークフローヘルプで強化されています。
マイクロダイアログ: マイクロダイアログは、ツールがアクティブなときに表示される小さなダイアログです。マイクロダイアログを使用すると、そのツールで一般に使用するオプションにすばやくアクセスできます。

レンダリング

高精度とパフォーマンス: Inspire Renderには、優れたパフォーマンスの実装に役立つ革新的な技術とアルゴリズムの最適化を備えています。このアプリケーションは、照明転送の可能な経路を探索し、最高の精度を実現します。
独自のマテリアルエディタ: マテリアルシステムは物理ベースであるため、マテリアルをレイヤー化できます。これらの機能を統合すると、最もリアルで説得力のあるレンダリングが可能になります。
マテリアルのフルレイヤリングサポート: さまざまな種類のマテリアル、テクスチャ、カラーをレイヤー化して、デザインを完全にカスタマイズします。
高速インタラクティブレンダリング: インタラクティブレンディングにより、マテリアル、環境、ライトをすばやく、かつ簡単に設定できます。GPUとCPUの両方を使用して、速度と品質を最大化します。
マテリアル、テクスチャおよびカラーのドラッグ&ドロップサポート: ドラッグ&ドロップ機能を使用して、マテリアルとテクスチャをオブジェクトに直接適用します。
Theaモデルとマテリアルのフルサポート: 編集や変換の必要がまったくなく、既存のTheaモデルおよびマテリアルを使用できます。
対話操作によるライトの配置: 自然光、IES、スポットライトなど、さまざまなタイプのライトを追加して、デザインの外観をサポートします。
ノイズ除去器サポート: ノイズ除去器フィルターを使用して、シーンのノイズを補正します。2つのノイズ除去方法から選択できます。NVIDIA®OptiX™は、高速かつ最高のノイズ除去レンダリングを実現します。NVIDIAグラフィックカードを利用できない場合でも、内蔵のノイズ除去器を使用してプロダクションレンダリングを高速化できます。
3平面マッピング: 3平面は、キュービックマッピングに似ていますが、各軸（x、y、z）からの投影をブレンドする特殊なマッピング手法です。3平面マッピングは、カットオフパラメーターおよび鋭角度パラメーターと併用して、固有のUV座標を必要とせずに、テクスチャの接合部をなくすことができます。
LUTファイルのサポート: LUTはLookup Table（ルックアップテーブル）の略です。これらのファイルを使用して、イメージの全体的なカラーとトーンを変更できます。
CUDA 10サポート: Inspire RenderはCUDA 10をサポートしているため、Titan-V、RTXなどのハイエンドGPUを使用できます。
AMD Open CLサポート: AMDグラフィックスカードレンダリングのサポートがOpenCLを介して追加されました。この機能はWindows専用です。継続的に更新されますので、ご注意ください。
トーンマッピング: Inspire Renderは、2つの新しいトーンマッピング技術（FilmicとCRF）を実装しています。
自動面取り: この機能を使用して、エフェクトの半径および隣接フェイスの最小角度を制御して、オブジェクトのエッジをスムーズにすることができます。
バケットレンダリング: Inspire Renderは、複数チャンネルでの高解像度のイメージを提供します。これによりスケーラビリティが向上し、レンダリングクラスターが大きくなり、GPUメモリの制限が解消されます。
深度マップ: 設計領域でビューフィールドをカスタマイズします。

Darkroom

イメージエディタ: Darkroomには、一連の後処理オプションを備えた内蔵イメージエディタが実装されています。
レンダリングキュー: レンダリングキューは、どのシーンがどの順序でレンダリングされるかを示します。Darkroomでレンダリングの再生、一時停止、または停止を行います。
GPUおよびCPU処理: GPU、CPU、またはその両方を使用したレンダリングを選択できます。
ネットワークレンダリング: ネットワークで利用可能な追加のコンピューターとサーバーを使用して、大規模なジョブをより速く完了します。
リライト: リライトは、明示的な照明制御を備えた、ユニークな複数ライトのレンダリングオプションです。ライトアニメーションシーケンスを作成するか、単一レンダリングで照明を編集します。