制約違反の表示

最適化の実行後、特定の設計ターゲットまたは制約が満足されていない場合は、形状比較ウィンドウの下部に警告が表示されます。



形状比較の制約違反ボタンをクリックして、以下のタイプ別に分類された制約違反のテーブルを表示します。
  • 変位制約
  • 応力制約
  • 目標質量
  • 周波数制約
テーブル内の各タブには、そのタイプの違反数が括弧内に表示されます。

変位制約

変位制約は、最適化する設計のゆがみを制限するために、最適化の実行時に使用します。この制約は、変位アイコンにある変位制約を適用ツールを使用して適用します。

最適化実行後のモデリングウィンドウでは、変位制約違反が発生している各位置にコールアウトが表示されます。このコールアウトは、通常は制約からの超過量を示します。ただし、同じ位置で複数の違反が発生している場合は、その旨が示されます。なお、コールアウトは、最適化の実行後にパートが移動している場合でも、最適化実行時の変位制約の位置を指します。

コールアウトをクリックすると、制約違反テーブルが表示されます。選択したコールアウトの位置に対応する違反が、テーブルでハイライト表示されます。同様に、テーブルで変位制約を選択すると、対応するコールアウトがハイライト表示されます。

境界は、変位制約に当初から定義されている上限と下限を示します。達成は、所定の制約と荷重ケースに対して実際に得られた変位量を示します。パートには、変位制約が適用されたパートの名前が表示されます。

上限と下限の両方を持つ変位制約の場合、ダイアグラムは、変位制約が正または負の方向に違反したかどうかを示します。古いモデルではダイアグラムを使用できないことがあります。その場合は不明と表示されます。

応力制約

応力制約は、最適化目標を質量の最小化とする場合に使用し、最小安全係数で定義します。これらを適用するには、最適化の実行ウィンドウを使用します。このウィンドウにアクセスするには、最適化アイコンの最適化の実行 をクリックします。

応力制約を適用した最適化で最小安全係数を達成できなかった場合は、制約違反となり、制約違反テーブルに表示されます。

この場合、制約のタイプは必ず安全係数なので、最小目標の値は、この違反が発生した最適化で使用された安全係数です。

質量制約

最適化目標を剛性の最大化とした場合に、目標質量を使用して、維持する材料の量を指定します。これらを適用するには、最適化の実行ウィンドウを使用します。このウィンドウにアクセスするには、最適化アイコンの最適化の実行 をクリックします。

最小周波数制約を適用し、最適化でその目標を達成できなかった場合は質量制約の違反となり、制約違反テーブルに表示されます。

目標は最適化の実行で選択した目標質量のタイプを示し、値は目標値を示します。達成は、指定したパートに対して実際に得られた質量を示します。設計領域ごとに目標質量を指定している場合は、パート列に各パート名が表示されます。

達成列に表示されている値は、最適化の終了後、最初の結果が表示されているときに形状比較のトポロジースライダーを星印の位置に置くと、その結果に適用されます。トポロジースライダーを使用して材料を増減すると、この質量は適用されなくなります。

周波数制約

振動数制約は、最適化されたパートの振動周波数を制御するために使用します。これらを適用するには、最適化の実行ウィンドウを使用します。このウィンドウにアクセスするには、最適化アイコンの最適化の実行 をクリックします。

最小周波数制約を適用した最適化で、選択したモードの1つ以上でこの制約を満足できなかった場合は目標違反となり、制約違反テーブルに表示されます。

最小目標は最適化の実行ウィンドウで定義した周波数制約で指定した値を示します。達成は、指定したモードに対して実際に得られた周波数を示します。