両方向型抜き
両方向型抜き方向は、設計領域の内側に配置されるモールド型を2つに分ける面を指定するのに使用する製造制約のタイプです。

鋳造や機械加工でパートを製造する場合、最適化形状は、パートが形成された後にモールド型を2つの半分に分離できるような形状になる必要があります。両方向型抜き方向は、設計領域の内側に配置されるモールド型を2つに分ける面を指定するのに使用します。モールド型の両半分を2つの異なる方向に設計領域から引き離します。これにより、一方向型抜き制約とは少し異なる結果が得られます。モールド型の両半分には、設計領域全体ではなく1つのセクションのみが含まれるからです。両方向型抜き方向を設計領域に定義すると、型抜き方向に沿ったパーティング面の最適な位置は、最適化によって自動的に決められます。設計領域内の分割面の位置はユーザーが指定するものではありません。
両方向型抜き方向は最適化には有効ですが、解析には無効です。
両方向型抜きの適用
両方向型抜きツールを選択し、設計領域をクリックして、両方向型抜き制約を適用します。
- マイクロダイアログの
アイコンをクリックして、最適化されたパートの内部空洞を取り除きます。
- マイクロダイアログの
アイコンをクリックし、パートを障害物として指定します。
両方向型抜きの例

図 1. 設計領域

図 2. 両方向型抜き方向を適用した最適化形状

図 3. 両方向型抜き方向に穴なしオプションを追加した最適化形状